研究分担者 |
中野 常男 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (60093522)
櫻井 久勝 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (10127368)
後藤 雅敏 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (70186899)
音川 和久 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (90295733)
鈴木 一水 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (90235937)
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研究概要 |
第2年度においては,第1年度の研究成果を踏まえつつ,理論面と制度面の両面についての研究を強化・発展させるとともに,総合的な実態調査・制度研究を加え,確固たるデータの裏付けによって本研究を深化することに務めて最終年度への橋渡しの準備作業を実施した. 概要はつぎの通りである. 1. 追加的文献収集と文献研究:経済的実質主義に係る会計制度に関する研究並びに制度の整備状況について,欧米と比較したわが国の特徴を抽出して,つぎの特質をもつ財務報告システムの必要性を提言した. (1) 企業の属性(公開会社・非公開会社)矢規模に即した会計処理・開示システムの階層別構築(2) わが国の文化的特性を考慮した会計・開示システムの構築 (3) 財の特性に注目した「原価」対「時価」の並存 2. 1.で抽出した会計・開示システムの理論的フレームワークを基礎として,経済的実質主義と最適開示制度の設計に関する質問票調査を実施した. 3. 最後に,海外研究者との積極的交流・討議を通じて,実証研究の成果について意見の交流を図って実証結果の解釈的精度を高めるよう努めた.この成果は,最終報告書でひろく経済社会へ成果還元を実施するとともに,研究発表を通じて海外へもわが国の特性を考慮した経済的実質主義と最適開示制度の設計に関する提言を実施する.
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