研究概要 |
変動期にある現代日本社会における,高校生とその保護者の社会的態度・社会的スキルの特徴,形成過程および階層再生産との関係について実証的に明らかにすることを目的として,「学校生活と社会に対する高校生の意識調査」を実施している.この調査は,宮城県内高等学校3校(公立2,私立1)の2009年4月入学の高校生とその保護者を対象とし,1年次から卒後1年目までの計4回にわたるパネル調査として行っており,2010年度は第1回調査の集計と第2回調査の実施・集計を行った. 第1回調査(高校1年次)は2010年3月~4月にかけて実施し,学校別集計結果と「速報」を作成して7月に各学校を訪問して報告した.このとき併せて第2回調査への協力依頼と打合せも行い,そこで得られた学校側の要望や意見などを参考にして,第2回調査に向けて自記式調査票の微修正を行った. なお,第1回調査のデータを用いて,研究会メンバーの余田翔平が2010年11月の日本社会学会大会(於名古屋大学)および同年12月のアジア・パシフィック社会学会大会(於マレーシア)で報告した. 第2回調査(高校2年次)を2010年10月~11月に実施した.1月中旬までにデータセットを完成し,2月中旬に学校別集計結果と「速報」を作成した.これらを持参して2011年2月末から各学校への報告を順次開始し,併せて2011年6月~7月に予定している第3回調査への協力依頼と打合せも行った.
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