研究課題/領域番号 |
21330119
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
伊地知 紀子 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (40332829)
|
研究分担者 |
藤永 壮 大阪産業大学, 人間環境学部, 教授 (00247876)
文 京洙 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70230026)
鄭 雅英 立命館大学, 経営学部, 准教授 (90434703)
高 正子 天理大学, 国際文化学部, 講師 (80441418)
高村 竜平 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (30425128)
|
キーワード | 在日コリアン / 労働 / 移動 / 国境 / 東アジア / 生活圏 |
研究概要 |
2010年度は、日本での調査として大阪・東京において、研究打ち合わせをするとともに在日コリアンの就業過程と就業構造に関する資料収集を行い、6名の方へインタビュー調査を実施した。研究蓄積の薄い東北地方については、2009年度の成果を踏まえ調査する予定であったが東日本大震災の影響により延期となった。2010年度のインタビューから北海道での情報を得たので、次年度の調査対象としての進展の可能性を見いだすことができた。日本でインタビューさせていただいた方のうち2名については、調査対象者に内容についての了承を得たうえで『大阪産業大学論集人文・社会科学編』へ掲載した。その他の方については、現在テープ起こしを進めている。インタビュー内容の起こしは、本研究に関心を持つ大学院生・研究者に協力を依頼した。本研究は、プライバシーの問題に関わるものであるため、必ず調査対象者に調査後の内容を確認し、公表についての許可を得たのち公表・公刊している。 また、韓国においては済州島にある4・3研究所主催の国際シンポジウム、済州大学校耽羅文化研究所主催の国際シンポジウム、また韓国社会史学会とソウル大学日本研究所共催の学術大会においても成果を発表するとともに、韓国の研究者との最新の研究動向について意見交換を行った。さらに、資料収集およびインタビュー対象者との関連地へのフィールドワークを実施した。 なお、研究成果を韓国で公刊する方向で検討会議を行い、出版社との打ち合わせを経て、これまでの研究成果の韓国語翻訳および再編集に入った。
|