研究課題/領域番号 |
21330124
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
木下 康仁 立教大学, 社会学部, 教授 (30257159)
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研究分担者 |
中川 薫 首都大学東京, 大学院・人文科学研究科, 准教授 (00305426)
標 美奈子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 准教授 (30289996)
小倉 啓子 ヤマザキ学園大学, 動物看護学部, 教授 (70413135)
山野 則子 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (50342217)
山崎 浩司 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 講師 (30378773)
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キーワード | 社会学 / 医療福祉 / 介護体験 / ライフスタイル / 高齢夫婦間介護 / 障害児・者介護 / 子育て支援 / グリーフケア |
研究概要 |
本年度はケアラー体験の6タイプに関し、データ収集の継続と分析を進めた。高齢夫婦間介護班は中山間地で収集したデータの分析を進めた。また地方都市において夫が介護者である夫婦について要介護妻の認知障害程度別に分析した。重度障害児ケア班は昨年度に続き母親へのデータ収集を継続し、役割拘束が同じ立場の母親たちとの交流を介して緩和されていくプロセスを見出した。障害者介護班は若年性アルツハイマー患者の配偶者への面接調査を終了した。子育て支援・虐待防止班は育児不安の高まりから養育者が心理的に追いつめられているプロセスの分析を進めた。ペット介護班はデータ収集を進めるとともに、動物看護研究における質的研究の可能性を検討し、動物看護師とペット飼い主の関係、引退盲導犬の飼育ボランティアの体験に関して分析結果を発表した。グリーフケア班は、男性の死別体験に照準化しデータ収集を継続し、相互作用の相手に応じてセルフケア・インフォーマルケア・フォーマルケアの3者モデルの理論的可能性を検討した。 ケアラー支援の先進事例の海外調査も本年度の主要課題であり、オーストラリア、ビクトリア州の実態把握を目的にメルボルンでフィールド調査を実施した。介護者支援の啓発活動の基幹センター、地域別支援サービスセンターなどを対象とした。また、英国の取り組みについてエジンバラ(スコットランド)とロンドンで、政策面で活動している支援団体や介護者への心身支援プログラムを開発、提供している団体など、民間部門の主要活動団体について詳細なヒアリング調査を行った。
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