ライフスタイルとしてのケアラー(介護・養育)体験とサポートモデルの提案

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21330124
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 社会学
• 研究機関: 立教大学
• 研究代表者: 木下 康仁 立教大学, 社会学部, 教授 (30257159)
• 研究分担者: 中川 薫 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (00305426) ; 標 美奈子 慶應義塾大学, 看護学部, 准教授 (30289996) ; 山崎 浩司 信州大学, 医学部, 准教授 (30378773) ; 山野 則子 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (50342217) ; 小倉 啓子 ヤマザキ学園大学, 動物看護学部, 教授 (70413135) ; 佐川 佳南枝 熊本保健科学大学, 保健科学部, 准教授 (70610955)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2012
• キーワード: 介護体験 / ライフスタイル / 高齢夫婦間介護 / 障害児養育 / 障害者介護 / 子育て支援 / グリーフケア / ペット介護

研究概要

本研究はケアラーについて、その経験の多様性を再構成して理論化すること(個別部門研究)、ケアラー支援の先進例の海外調査、そして、両者の結果を踏まえてのケアラー支援モデルの提示を目的とした。個別部門では、高齢者夫婦間介護、重度心身障害児養育、若年性認知症者介護、子育て・虐待防止、ペット飼育・介護、グリーフ(死別悲嘆)ケアを取り上げ、海外調査は主にオーストラリアと英国で実施した。政策面、サービス面に加え、当事者の負担軽減とエンパワーメントに有効な具体的な支援プログラムを提示した。

研究成果

• [雑誌論文] イヌ・ネコ飼い主の日常的ケアの安定と継続に関する質的研究(2) (2013)
  • 著者名/発表者名: 小倉啓子
  • 雑誌名: アニマル・ナーシング 巻: 17巻 ページ: 1-8
  • 査読あり
• [雑誌論文] コンパニオン・アニマルの病、ケア、看取り過程における飼い主の悲嘆と喪失の体験から学ぶ-動物看護学生の飼い主理解とコミュニケーション能力の育成に向けて(授業研究-3) (2013)
  • 著者名/発表者名: 小倉啓子
  • 雑誌名: ヤマザキ学園大学雑誌 ページ: 1-16
  • 査読あり
• [雑誌論文] M-GTAによる「子育ての行き詰まりからの脱出」モデルの実践的活用 (2013)
  • 著者名/発表者名: 山野則子・田中淳子・杉岡利沙・浅野真弓
  • 雑誌名: 社会問題研究 巻: 第62号(通算第141号) ページ: 13-25
• [雑誌論文] 自分を犠牲にしないケア-重度心身障害児の母親の語りからみるケア意識- (2013)
  • 著者名/発表者名: 石井由香里・中川薫
  • 雑誌名: 保健医療社会学論集
  • 査読あり
• [雑誌論文] 死生を支えるコミュニティの開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 山崎浩司
  • 雑誌名: 老年精神医学 巻: 23巻 ページ: 1194-1200
• [雑誌論文] 母親が子育てに行き詰まり脱出するプロセス-M-GTAによる分析- (2012)
  • 著者名/発表者名: 赤尾清子、山野則子
  • 雑誌名: 子ども家庭福祉学 巻: 12巻 ページ: 57-66
  • 査読あり
• [雑誌論文] 質的研究は研究する人間をエンパワーできるか-グラウンデッド・セオリー・アプローチの多様化を通して- (2011)
  • 著者名/発表者名: 木下康仁
  • 雑誌名: 看護研究 巻: 44巻 ページ: 418-437
• [雑誌論文] 引退盲導犬ボランティア活動の促進とサポートを考える-飼育ボランティア体験の質的分析から- (2010)
  • 著者名/発表者名: 小倉啓子、角田祐子、吉川明
  • 雑誌名: 日本補助犬科学研究 巻: 4巻 ページ: 22-30
  • 査読あり
• [学会発表] イヌ・ネコの看病と看取りにおける飼い主のケア過程の質的研究-二次診療を選択した飼い主へのインタビュー調査- (2013)
  • 著者名/発表者名: 小倉啓子
  • 学会等名: 第19回ヒトと動物の関係学会
  • 発表場所: 東京大学
  • 年月日: 2013-03-09
• [学会発表] コンパニオン・アニマルの飼い主と動物看護師との関わり-今、そして、これから- (2012)
  • 著者名/発表者名: 小倉啓子
  • 学会等名: 第21回日本動物看護学会(招待講演)、ヤマザキ学園大学
  • 発表場所: ヤマザキ学園大学
  • 年月日: 2012-07-28
• [学会発表] 質的研究は研究する人間をエンパワーできるか-グラウンデッド・セオリー・アプローチの多様化を通して-(特別講演) (2011)
  • 著者名/発表者名: 木下康仁
  • 学会等名: 第37回日本看護研究学会学術集会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2011-08-08
• [学会発表] 子育てに関するユニバーサル・コミュニケーション‐ITを活用した自閉症者の健康支援プログラム‐ (2010)
  • 著者名/発表者名: 標美奈子
  • 学会等名: SFCOpenResearchForum2010
  • 発表場所: 六本木アカデミーヒルズ
  • 年月日: 20101122-1123
• [学会発表] 配偶者の死別と向き合うプロセスの解明-男性の死別体験におけるケアの必要性とあり方の検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 山崎浩司
  • 学会等名: 第16回日本臨床死生学会大会
  • 発表場所: 早稲田大学
  • 年月日: 2010-12-11
• [学会発表] 子育ての行き詰まりを感じるプロセス～M-GTAの分析から～ (2010)
  • 著者名/発表者名: 山野則子・赤尾清子・田中淳子
  • 学会等名: 日本子ども虐待防止学会、第16回学術集会
  • 発表場所: 熊本県立劇場
  • 年月日: 2010-11-28
• [学会発表] 引退盲導犬飼育ボランティアの飼育ケア体験プロセスの質的分析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 小倉啓子
  • 学会等名: 第3回日本身体障害者補助犬学会
  • 発表場所: ヤマザキ動物看護短期大学
  • 年月日: 2009-10-17
• [学会発表] ソーシャルワーク実践における「領域」を再考する-社会的ニーズへの応答をめぐって (2009)
  • 著者名/発表者名: 山野則子
  • 学会等名: 第26回日本社会福祉実践理論学会
  • 発表場所: 聖隷クリストファー大学
  • 年月日: 2009-07-05
• [図書] ヒューマンケアと看護 (2013)
  • 著者名/発表者名: 小倉啓子
  • 総ページ数: 25-31
  • 出版者: ナカニシヤ出版
• [図書] 会親密性の福祉社会学 (2013)
  • 著者名/発表者名: 木下康仁
  • 総ページ数: 197-218
  • 出版者: 東京大学出版
• [図書] 死別の悲しみを学ぶ(臨床死生学研究叢書3) (2012)
  • 著者名/発表者名: 山崎浩司
  • 総ページ数: 167-197
  • 出版者: 聖学院大学出版会
• [図書] 人生の終わりをしなやかに (2012)
  • 著者名/発表者名: 山崎浩司
  • 総ページ数: 143-185
  • 出版者: 三省堂
• [図書] 子ども虐待を防ぐ市町村ネットワークとソーシャルワーク (2009)
  • 著者名/発表者名: 山野則子
  • 総ページ数: 259
  • 出版者: 明石書店
• [図書] 児童福祉の地域ネットワーク (2009)
  • 著者名/発表者名: 山野則子
  • 総ページ数: 170
  • 出版者: 相川書房
• [図書] 質的研究と記述の厚み-M-GTA・事例・エスノグラフィー- (2009)
  • 著者名/発表者名: 木下康仁
  • 総ページ数: 311
  • 出版者: 弘文堂
• [備考]
  • URL: http://www2.rikkyo.ac.jp/web/kakencarer/index.html