研究課題/領域番号 |
21330125
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
福間 良明 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (70380144)
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研究分担者 |
杉本 淑彦 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30179163)
山登 義明 京都大学, 大学院・文学研究科, 非常勤講師 (30456818)
上杉 和央 京都府立大学, 文学部, 准教授 (70379030)
吉村 和真 京都精華大学, マンガ学部, 准教授 (00368044)
山口 誠 関西大学, 社会学部, 准教授 (80351493)
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キーワード | 戦争体験 / ポピュラー・カルチャー / ツーリズム |
研究概要 |
昨今、戦争の記憶に関する研究が多く出されている。小熊英二『民主と愛国』(新曜社、2002年)、奥田博子『原爆の記憶』(慶応義塾大学出版会、2009年)などがその一例であろう。だが、戦後の大衆文化を広く見渡し、そのなかで、いかなる戦争体験の「断絶」や「継承」が生起したのかを検証しようとする議論は見られない。本研究は、戦後の大衆的なメディアに焦点を当てながら、大衆文化にあらわれる戦争体験の継承と断絶の変容を考察しようとするものである。 具体的には、以下の活動を行った。 ・共同研究会の実施……研究会を隔月のペースで実施し、各自の研究成果の報告等を行った(全研究分担者および代表者が1度ずつ発表)。 ・フィールドワークの実施……2010年2月にグアムでの調査を実施し、現地日系二世、観光業関係者、米海軍関係者へのヒアリングを行ったほか、現地の戦跡・戦史資料館の状況を調査した。 ・海外研究者との研究交流……上記グアムへの調査の際に、グアム大学の研究者(P・オネデラ氏,H・クラシナ氏)と研究交流を行った。 ・その他、各研究分担者が担当の研究を進め、東京、沖縄、広島、グアム等での資料収集、現地関係者へのヒアリングを行った。 以上の研究活動を通じ、(1)いかなる戦争体験(戦地)を語るのかによって、どのような断絶や継承が生起しているのか、(2)それらを語る個々のメディア(映画・テレビ・マンガ・遺構・資料館・旅行ガイドブックなど)の作用にどのような相違があったのかについて考察を進めた。
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