近年、急速に矯正施設の被収容者が増加しており、今後、より多くの犯罪者が社会復帰することになる・しかしながら、施設から社会に戻る犯罪者は、仕事、住まい、家族をはじめとする人間関係など、さまざまな社会的役割から排除されやすい。 ・そこで、本研究は (1)犯罪者の社会復帰に関する、基本モデルについて、理論的整理を行うとともに (2) (1)で行う理論的整理と、欧米における犯罪者の社会復帰のための実践を踏まえ、少年犯罪者を主体として、アクションリサーチを行うことを目的とした。 平成21年度は (1)「については、1)犯罪者の社会復帰過程に関する第一人者である、シャッド・マルナの著書Making Goodの翻訳を進め、2)『犯罪社会学研究』の課題研究「犯罪者の立ち直りと犯罪者処遇のパラダイムシフト」の特集を組んだ。 (2)「については、少年院出院者を中心とする、支援団体「セカンドチャンス!」を立ち上げ、少年院における講演、海外の当事者による支援団体の視察等を行ってきた。
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