研究課題
平成22年度の研究活動実績の概要は以下の三つの点にある。第一に、昨年3月に設立したベーシック・インカム日本ネットワーク(BIJN)が連携するベーシック・インカム・アース・ネットワーク(BIEN)の世界大会(ブラジル・サンパウロで開催)に分担研究者5名が参加・報告した他、8月には韓国のネットワークとシンポジウムをジョイント開催し分担研究者1名が報告するなど研究目的に掲げている国際的なベーシック・インカムの研究交流を押し進めたことである。第二に、日本においてベーシック・インカムの理解を深める活動として、11月にはブラジル・ベーシックインカムNPO交流プロジェクトと共催して「ブラジルNPOの貧困削減への挑戦-小さな村で始まったベーシック・インカム」を開催(ブラジルから2名を招聘)した他、同じく11月にBI・実現を探る会と共催で「ベーシック・インカム・現在から未来へ-ベーシック・インカム若手研究者と語り合おう!」を開催した。この他、2月27日には世界規模でのベーシック・インカムの導入を提案されている岡野内正氏(法政大学)とコメントに宇佐見耕一氏(アジア経済研究所)を迎え活発な議論を行った。第三に、研究成果の発表として、5月の福祉社会学会研究大会(九州大学で開催)で分担研究者5名が報告した他、それぞれが所属する学会等で精力的な報告を行ったことである。以上の他、ホームページを開設し(URLは後記)、メールニュースを発行してベーシック・インカム関連情報の提供を行うことにも着手した。これらの活動を通じて、日本におけるベーシック・インカム政第導入に向けた総合的検討とネットワーク形成を押し進めることができたと考える。
すべて 2011 2010 その他
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (20件) 図書 (4件) 備考 (1件)
立命館産業社会論集
巻: 46巻4号 ページ: 43-58
人間科学研究科紀要
巻: 37巻 ページ: 78-97
日本の科学者
巻: Vol.45 No.5 ページ: 12-17
現代思想
巻: 38巻8号 ページ: 62-69
巻: 38巻8号 ページ: 182-195
社会政策研究
巻: 10巻 ページ: 49-70
ソシオロジ
巻: 55巻1号 ページ: 3-19
Proceedings of the 2nd Next-Generation Global Workshop 'Is "Family" Alive? : Changing Social Communication through Sex, Politics and Communication"(Asato, W., and Kusaka, W., (eds))
ページ: 104-115
社会政策(社会政策学会誌)
巻: 2巻2号 ページ: 85-89
http://basicincome.gr.jp/