研究課題/領域番号 |
21330143
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研究機関 | 静岡福祉大学 |
研究代表者 |
太田 晴康 静岡福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (80387539)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 社会福祉関係 / 障害学生支援 / 情報コミュニケーション / 中国 / 支援技術 / アプリケーションソフト / オープンソース |
研究概要 |
1.情報コミュニケーション支援用アプリケーションソフト「Machan」の検証及びバージョンアップについては、当初の予定以上の成果をあげることができた。2012年8月2日、8月26日の両日、静岡福祉大学において、障害学生をはじめ、静岡県下の聴覚障害、肢体不自由の人を対象に、災害発生時を想定した教室から教室への避難訓練を実施した。その様子はNHK、静岡放送、静岡新聞が取り上げ、広く周知されることとなった。具体的には、「Machan」で入力した文字及び画像情報を、障害者が着用したシースルーモバイルビューアー(拡張現実メガネ)「MOVERIO BT-100」(エプソン製)に投影すると同時に、避難誘導を行った。また、端末機器iPad、スマートフォンにも投影し、使い勝手について意見交換を実施した。(「きらめき☆ときめきサイエンス事業」(日本学術振興会)として実施) 2.台北体育学院・韓福栄教授、曹光文准教授、勤益科技大学・林宗宏教授、呉駿平研究員に、「Machan」のソースコードを提供し、同大学グループにおいて、実証実験を実施する準備が整った。具体的には、ソースコードをもとに中国語版Machanを制作し、聴覚障害学生及び聴覚障害者への支援に関し、朝陽科技大学において実証実験を実施するという計画が決定した。 3.長春大学との連携については、先方にソースコードを提供し、バージョンアップ版の完成を待っているところであるが、政治的諸事情により遅延が発生している。 4.本年度に到達した研究成果の意義としては以下の2点と考える。 (1)障害学生支援における想定状況を授業のみならず、災害時の避難誘導に敷衍したことにより、さらに社会的に実用的な応用が可能となった。 (2)中国の政治的な特殊事情はあったものの、長春大学のみならず、台湾における研究者集団とのパイプを通じ、台湾においても中国版の開発がスタートした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「おおむね順調」の内容は以下の通り。 ・研究目的と方向性に関しては一貫している。 ・とりわけアプリケーションソフトの完成度は高い。 ・現実の授業支援において、実践的な活用成果を実現した。 ・一方で、政治的・社会的な情勢変化があり、長春大学(中国)、台北体育学院(台湾)からの回答が得られない状況である。 ・しかるに研究代表者から長春大学及び台北体育学院の研究員に対し、オープンソースに基づく設計図の提供は実施済みである。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画に沿って、継続する所存である。
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