研究概要 |
平成22年度は、平成21年度に実施した高齢者保健福祉専門職のインタビュー調査をもとに、アンケート調査票を作成し、地域包括支援センターの社会福祉士、主任ケアマネジャー、看護師・保健師を対象とした燃え尽きとその関連要因に関する量的調査を実施する計画であった。本年度は、その計画通り、4月から8月までインタビュー調査の結果を整理し、その後、研究チームで9月から12月まで何度か集まって調査票の打ち合わせを行い、調査票を完成させた。1月に調査の準備を行い、2月に全国の地域包括支援センター約4,000カ所から966カ所を無作為抽出して、調査票を配布し、2月一杯で回収した。回収数は、約1250と非常に高かった。3月には、データチェックをしたあと、データ入力会社にデータ入力を依頼し、3月中旬にはデータ整理が完了した。回収した調査票の中には、専門職からこの種の燃え尽きとその関連要因の調査に関心があるとの意見が多数寄せられていたが、それが回収率の高さにつながったという点では、本調査が重要であり、社会的な意義があることがわかる。 また、本年度は、昨年度実施した高齢者施設のケアスタッフの燃え尽きとその関連要因に関する調査データを分析し、それを公表することが計画してあげられていたが、データ分析は概ね終了し、そのデータを使って、現在、投稿のために論文を執筆中である。また、2011年10月にオーストラリアで開かれるアジア・オセアニア老年学会および日本社会福祉学会において研究発表を行う予定であり、そのための再分析および原稿を執筆しているところである。
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