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2011 年度 実績報告書

日本のスクールソーシャルワーカーに求められる専門的知識・技術に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 21330145
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

半羽 利美佳  武庫川女子大学, 文学部, 准教授 (70330503)

キーワードスクールソーシャルワーク / スクールソーシャルワーカー養成カリキュラム / スクールソーシャルワーカー継続研修 / 国際比較 / 日本・アメリカ・カナダ・韓国
研究概要

本研究は、4ヵ年計画にて日本・アメリカ・カナダ・韓国のスクールソーシャルワーカー(以下、SSWerとする)に対して質問紙調査を実施し、それぞれの調査結果を比較して、日本のSSWerに求められる専門的知識や技術の抽出を行い、日本のSSWer養成や現任者への継続研修のカリキュラムを提示することを目的としている。
3年目となる平成23度は、平成22年度に作成した質問紙を用いて、アメリカ、韓国、日本において調査を実施する予定であったが、アメリカにおいては調査実施において不都合が生じ調整が間に合わなかったこと、日本においては東日本大震災の影響で東北地方のSSWerへの調査が困難であったこと、SSWerの活動内容に震災対応という新たな視点が加わり質問項目の追加が必要となったこと等の事情により、調査実施は平成24年度に持ち越すこととした。
一方、初年度におけるSSWerの活動に関する研究については一定の成果が見られた。現役SSWerを対象に4回の勉強会を実施し、初年度における活動についての報告とディスカッションを行う中で、初年度におけるSSWerが準備すべきことや実施すべきこと等を整理することができた。また、参加者に毎回アンケートを取り、勉強会の効果について調査したところ、継続的な研修の必要性を再確認することができた。
質問紙調査の延期に伴い、質問紙調査の代わりとして今年度は新たな研究に着手した。SSWerのピアスーパービジョンのあり方(方法)についての検討である。現役で勤務年数が3年以上のSSWer6名を対象にKJ法や模擬スーパービジョンを行うことで、スーパービジョンの傾向や視点についての整理を行った。6名のスーパービジョンには共通項が多く見られた一方で、バックグラウンドの違いによる相違点が明確にみられ、今後SSWerのピアスーパービジョンの質を担保するための具体的な方法を提示していくうえで、重要な示唆を得ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

アメリカでの調査については、その実施方法について調査協力者との調整が予定通り進まなかった。また、日本での調査については、東日本大震災の影響で東北地方のスクールソーシャルワーカーに対する調査実施が平成23年度は困難であった。しかし、震災対応についてのデータ収集は重要であり、東北地方のスクールソーシャルワーカーを調査対象から外すことはこの研究において大きな損失と考えたため、調査の延期が妥当だと判断した。

今後の研究の推進方策

平成24年度は最終年度であることから、日本、アメリカ、韓国、カナダにおいて、スクールソーシャルワーカーを対象とした質問紙調査を実施する。アメリカ、韓国、カナダにおける調査について、当初予定していた規模での実施が困難になった場合は、調査対象者の範囲を縮小して調査を実施することで対応する。最終的には、調査内容を分析・考察し、スクールソーシャルワーカーの現任者研修プログラムを構築する。可能であれば、平成24年度中に、そのプログラムを試行的に実施し、その効果を検証する。平成24年度中の実施が困難な場合は、科学研究費助成事業終了後も、自費にて研究を継続する予定である。

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公開日: 2013-06-26  

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