研究概要 |
保育者にとって,子どもの育ちを支えると共に,子どもを取り巻く環境調整力が今後一層必要とされてくる。特に,地域に開かれた保育所という中で,保育内容の充実とコーディネーターとしての企画力,そしてファシリテーターとしての実践力が必要である。すなわち子どもの発達に関する視点,地域の人々(成年,高齢者等)を理解するための生涯発達の視点,多世代の人々を結びつけていく社会的な視点を柱に,実際の保育現場における応用のきく保育者の養成のためのプログラムづくりが本研究の究極的な目的である。 そこで本研究においては,まず国内外の保育者養成におけるコミュニティや保育所との連携事業について調査を行ない,その事例検討を通して問題点と課題点の抽出を行い,世代間交流プログラムに携わる人材育成のプログラム開発の試行を行なうことを第一の目的とする。本研究を遂行するにあたり、まず国内外の保育者養成におけるコミュニティや保育所との連携事業について調査し,どのような連携の中で世代間交流が行われているかを調べることから始めた。また2009年7月に米国ワシントンで開催されるGenerations Unitedの国際会議やサイトツアーに参加し,各国の世代間交流プログラムの情報を収集した。これらの調査結果、および現在までの現状調査を踏まえて、2年目の研究に向けた具体的な「ワークショップ」による提案を行いながらプログラム開発の準備段階に入る。
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