研究課題/領域番号 |
21330146
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研究機関 | 熊本学園大学 |
研究代表者 |
吉津 晶子 熊本学園大学, 社会福祉学部, 准教授 (60350568)
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研究分担者 |
溝邊 和成 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (30379862)
草野 篤子 白梅学園大学, 子ども学部, 教授 (00180034)
金田 利子 名古屋芸術大学, 人間発達学部, 教授 (60086006)
矢野 真 京都女子大学, 発達教育学部, 准教授 (00369472)
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キーワード | 保育士養成課程 / クロス・トレーニング・プログラム / 幼老複合施設 / 世代間交流 / 幼老統合ケア / 福祉の人材育成 / 保育士養成カリキュラム |
研究概要 |
保育者にとって、子どもの育ちを支えると共に、子どもを取り巻く環境調整力が今後一層必要とされてくる。特に地域に開かれた保育所という中で、保育内容の充実とコーディネーターとしての企画力、そしてファシリテーターとしての実践力が必要である。すなわち子どもの発達に関する視点・地域の人々(成年,高齢者等)を理解するための生涯発達の視点、多世代の人々を結びつけていく社会的な視点を柱に、実際の保育現場における応用のきく保育者の養成のためのプログラムづくりが本研究の究極的な目的である。 そこで本年度の研究においては、保育士養成課程の学生を対象とした「子どもと高齢者」へのかかわりとケアのあり方を実感的に体験することができる「クロス・トレーニング・プログラム」を考案し、そのプログラムの実践を行った。本調査研究で扱ったプログラムは、ROSEBROOK & LARKIN(2002)の世代間交流プログラムスタッフの評価ガイドラインを参考にし、保育者養成のために仮デザインされたものである。具体的には、以下に示す6つの理論的枠組を充足するよう足がかりとなるように配慮した。1.生涯発達についての知識と理解、2.コミュニケーション力、3.協働のためのスキル習得、4.関連領城の研究知見についての理解、5.評価テクニック、6.専門家としての適性についての理解 である。 ,本研究の概要、結果および成果は、Pacific Early Childhood Education Research Association 12th Annual Conference(神戸国際会議場)、Joint Symposium between Chonnam National University & Kumamoto Gakuen-University 2011(Chonnam National University,Gwangju,Korea)、日本世代間交流学会第二回全国大会(兵庫教育大学)において発表を行った。また査読付き論文1本が印刷中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、世代間交流の人材育成のための「保育者養成プログラムの開発」において、クロス・トレーニング・プログラムの構築・実践・評価まで進めることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
本年度の研究結果を踏まえ、クロス・トレーニング・プログラムの再構築を行う。また、プログラムの再試行・評価を通して、研究の検証および研究全体のまとめを行う予定である。
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