研究課題/領域番号 |
21330150
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
柴山 直 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (70240752)
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研究分担者 |
石井 秀宗 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (30342934)
新田 克己 東京工業大学, 総合理工学研究科, 教授 (60293073)
藤本 亮 静岡大学, 法務研究科, 教授 (80300474)
藤田 政博 関西大学, 社会学部, 准教授 (60377140)
佐藤 喜一 新潟大学, 教育・学生支援機構, 准教授 (00300517)
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キーワード | 等化 / 対応づけ / リンキング / 適性試験 / 学力調査 / 項目反応理論 / 小論文 / 自動採点 |
研究概要 |
本年度は、1)異なる年度間の評価結果の対応づけを行うために必要な学力調査データの収集、2)学力調査における対応づけ分析、3)法学教育における評価分析への適用、4)シミュレーション研究による開発方法の評価、について成果を上げることができた。1)については新潟県教育委員会・新潟市教育委員会の協力のもとに、平成16年度および平成18年に新潟県で実施された全県学力調査の小学校約570校の小学5年生約21500名、中学校約250校中学2年生約21700名の算数と数学に関するデータの提供を受けた。また、あわせて平成16年度ならびに平成18年度実施問題冊子とそれを組み替えた作成した問題冊子2種類の計4種類の問題冊子を平成23年1月中旬に実施し、中学2年生については33校2263名のデータを収集した。実施後、参加校へは個別採点結果を返却した。これらのデータは次年度において項目反応理論モデルをベースにしたリンキング(対応づけ)の実際に使うためのものである。2)については全国規模の学力調査データと自治体テストとのリンキング可能性についてを実データに基づき検討した。また、3)については権威主義的パーソナリティと司法参加の観点から複数の尺度で測定されたパーソナリティスコアの対応づけにもとづく考察を行った。さらに、4)については、単一グループデザインでのリンキングにおけるシミュレーションモデルの構築と誤差評価、素得点分布に基づくリンキング誤差のシミュレーション評価、それらから発展する形で、下位テストから構成されるテスト間の等化において合計と等化の順序が与える影響に関してあらたな知見が得られた。いずれも学会誌、学会発表等により成果を公開した。
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