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2011 年度 実績報告書

認知行動療法の臨床ワークショップ普及のための効果研究

研究課題

研究課題/領域番号 21330157
研究機関東京大学

研究代表者

丹野 義彦  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60179926)

キーワード心理学的介入 / 認知行動療法 / ワークショップ
研究概要

海外で実際におこなわれている認知行動療法を検討するために、研究代表者および連携協力者は、今年度にトルコのイスタンブールで開催された国際認知療法会議(International Congress of Cognitive Psychotherapies:ICCP)と、韓国のソウルで開催されたアジア認知行動療法会議(Asian Cognitive Behavioral Therapies Conference:ACBTC)に併設されている認知行動療法のワークショップに参加して、心理療法の技法の習熟に努めた。また、心理士が実施した認知行動療法の治療効果についての総説論文を発表し、資格問題を考える上で、大きな反響を得た。さらに、認知行動療法のワークショップを開催し、多くの図書を出版した。統合失調症への認知行動療法のマニュアル『統合失調症を理解し支援する認知行動療法:ロンドン大学精神医学研究所マニュアル』を翻訳し(金剛出版)、臨床心理士への普及をはかった。統合失調症の患者を対象とする研究と、統合失調症症状や統合失調症型についての研究を行なった。研究代表者は、日本行動療法学会の教育研修委員長として大会時の研修会の責任者となり、30本以上のワークショップを企画・運営し、臨床心理士や医師への普及に努めた。研究代表者は、日本認知療法学会、日本心理臨床学会などの学会大会において、認知行動療法についてのワークショップやシンポジウムを多数開催し、また招待講演をおこなった。このような活動をおこなうことによって、世界的にさかんになっている認知行動療法をわが国の臨床心理士に対して普及させ、日本に科学的でエビデンス・ベーストな臨床心理学を定着させることに貢献した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度までに、認知行動療法についてのワークショップやシンポジウムを多数開催し、心理士が実施した認知行動療法の治療効果についての総説論文を発表し、認知行動療法についてのマニュアルを出版するなど、当初の計画に比べて、おおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

今年度までの成果をふまえて、来年度は、心理士が実施した認知行動療法の治療効果についての論文や著書を執筆し、認知行動療法についてのワークショップやシンポジウムをさらに多数開催するなど、来年度も計画通りに推進したいと考えている。研究計画の変更や、研究を遂行する上での問題点は今のところ特に見あたらない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Diurnal variation in rumination2011

    • 著者名/発表者名
      Takano, K. & Tanno, Y
    • 雑誌名

      Emotion

      巻: 11 ページ: 1046-1058

  • [雑誌論文] The hierarchic structure in schizotypy and the five-factor model of personality2011

    • 著者名/発表者名
      Asai, T., Sugimori, E., Bando, N., & Tanno, Y
    • 雑誌名

      Psychiatry Research

      巻: 185 ページ: 78-83

  • [雑誌論文] Ruminative and reflective forms of self-focus2011

    • 著者名/発表者名
      Takano, K., Sakamoto, S., Tanno, Y.
    • 雑誌名

      Personality and Individuals Differences

      巻: 51 ページ: 515-520

    • 査読あり
  • [学会発表] Evidence-based Promotion of CBT in Asia : The History and Future Perspective2011

    • 著者名/発表者名
      Tanno, Y.
    • 学会等名
      3rd Asian Cognitive Behaviour Therapy Conference
    • 発表場所
      Catholic University(韓国)(招待講演)
    • 年月日
      2011-07-15
  • [図書] 統合失調症を理解し支援するための認知行動療法2011

    • 著者名/発表者名
      石垣琢麿・丹野義彦(監訳)
    • 総ページ数
      257
    • 出版者
      金剛出版

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公開日: 2013-06-26  

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