研究課題/領域番号 |
21330163
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研究機関 | 京都文教大学 |
研究代表者 |
濱野 清志 京都文教大学, 臨床心理学部, 教授 (10218547)
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研究分担者 |
金山 由美 京都文教大学, 臨床心理学部, 教授 (00269739)
馬場 天信 追手門学院大学, 心理学部, 准教授 (00388216)
駿地 眞由美 追手門学院大学, 心理学部, 准教授 (10388217)
村川 治彦 関西大学, 文学部, 准教授 (20527105)
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キーワード | 病の体験 / 身体疾患 / 質的調査 |
研究概要 |
1. 学会発表 本研究は、一般の身体疾患を対象として「病の体験」、「病の意味」に焦点を当てながら、心理臨床的アプローチの可能性をとらえるための基礎研究を行うものである。その出発点となる大規模意識調査(昨年度実施)の結果を基に、裏面5件の学会発表を行い、一般的な「病の体験」の内容や意味づけを明らかにした。また、「病の体験」イメージについて、SD法、因子分析等の手法を用いて解析を行った。 2. 「病の体験」に対する質的基礎データの収集 「病の体験」について、民間の調査会社に委託して質的調査を行った。大規模意識調査の結果から選んだ7つの疾患について、病の体験の影響、意味づけについて、20~60才代の男女各50名計500名に自由記述アンケートで回答してもらった。このデータによって、大規模意識調査からとらえた「病の体験」の内容を、男女別や年齢層毎に、より具体的に明らかにしてゆくことが可能になると考えられる。 3. 臓器イメージについての調査 今年度に大学院生での予備調査を予定していたが、次年度以降に本調査を想定していたフィールドでの調査実施が難しくなったため、研究の方向性として考え直しを余儀なくされた。この点については、次年度以降の方向性の見直しを含め、検討しているところである。 4. 医療従事者の側の視点の聴き取り 今年度は、関西医科大学医学部心療内科学講座の医師・神原憲治氏、心療内科医で心身問題に詳しい橋爪誠氏(橋爪医院)、プレマカウンセリングルーム札幌を主催する心理セラピスト・藤原千枝子氏に、それぞれ予備的にお話しをうかがう機会を持った。
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