研究課題
1.スポーツにおける予測と主観的運動強度の定量的評価(森とF.Mulllerが担当) ラグビーサイドステップに関する熟練選手の予測を心理物理実験で検討し、選手は未経験者よりも速く正確に予測することが分かった。主観的運動強度の評価については、ドイツで用いた評価尺度の日本語版を用いた実験を行い、ドイツの評価結果とかなり類似する結果を得た。2.歩行中の空間認識における左右差の分析(樋口とL.Maloneyが担当) 隙間通過の際に体幹の回旋角度を調節するルールを検討した。従来、体幹回旋角度は、隙間の幅と身体幅の相対値に基づき決定されると考えられてきた。これに対し、今年度の研究は、回旋角度の調整自体はあらゆる"身体+モノ"の条件において必要最小限の空間マージンを作り出せるように、回旋角度を調節していることを明らかにした。 3.音楽家の第2言語習得能力の検討(積山と貞方マキ子が担当) 音楽家の第2言語習得能力について調べるなかで、母語に依存した音声知覚が強固であることが示された。そこで、日本語の促音「っ」を含む語を聞いているときの日本語母語者と非母語者(英語母語者)の脳活動をERP実験で比較し、知覚的な分節化に母語がどのように影響しているかを調べた。その結果、/assu/へのERP波形は両群で明らかに異なっていた。ERP波形を線形モデルにより分解したところ、/s/部分への重みが日本語母語者では非母語者よりも有意に弱いことが分かった。以上の研究成果については、10月のMPR2012(福岡)や1月の日本視覚学会(東京)などの学会で発表するとともに、Attention、 Perception、 & Psychophysics誌やPLOS One誌等に論文が掲載された。また、ナイメーヘン(オランダ)でワークショップを主催し、森、積山、樋口、貞方、Mulllerが研究成果を報告した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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