研究課題
【研究目的】本研究は、授業過程の相互作用を記述・解釈し、授業過程に介在する要因を抽出とその要因と諸理論の諸概念と照応し、(1)記述記号と思考形式の関係、(2)記述記号の可逆性、(3)動作の記述可能性、(4)分析単位の妥当性、(5)解釈の明示性、(6)抽象の程度という6点の妥当性を検証することによって、1)子どもの認知的レベル、2)相互作用的レベル、および3)教師の認識的レベルの諸要因相互の関連を明らかにすることを目的としている。【研究結果】発言を記号で再構成する場合、発言をあらかじめスラッシュ(/)で区分し、解釈する方法をとった。その結果、1)分析者が重要と判断した語あるいは句がとりだされ、分析単位が明示化される。また、2)発言内容の解釈が異なる場合には、異なる記号で再構成され、その形式性に解釈が明示されている。2. 解釈と記述の種類の解明が必要性である。岡本(1994)は、ボルノー(O.F.Bollnow)に関する岡本の研究(1999)が示しているように、記述することによって対象が把握できるような記述(dieartikulierende Beschreibung)は記述形式の開発を必要とする。【成果の発信】WWALS(国際授業研究学会)、日本カリキュラム学会、日本教育方法学会での発表、シンガポール、韓国での招待講演を通して、研究成果を公表してきた。
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Comparative Education, Teacher Training, Education Policy, School Leadership and Social Instruction
巻: 8 ページ: 121-126