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2012 年度 実績報告書

E.FORUMカリキュラム設計データベースを活用したスタンダードの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21330177
研究機関京都大学

研究代表者

矢野 智司  京都大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (60158037)

研究分担者 中池 竜一  京都大学, 教育学研究科, 助教 (00378499)
田中 耕治  京都大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (10135494)
石井 英真  京都大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (10452327)
西岡 加名恵  京都大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (20322266)
鋒山 泰弘  追手門学院大学, 心理学部, 教授 (30209217)
赤沢 真世  立命館大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (60508430)
八田 幸恵  福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (60513299)
川崎 良孝  京都大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (80149517)
研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2014-03-31
キーワード教育評価 / カリキュラム / データベース / スタンダード / パフォーマンス評価 / パフォーマンス課題 / ルーブリック / 思考力・判断力・表現力
研究概要

(1)国語、社会、算数・数学、理科、英語、体育について、『「スタンダード作り」基礎資料集』や、「カリキュラム設計データベース(CDDB)」に蓄積されたデータをもとに作成した「スタンダード(草稿)」の検討を進めた。具体的には、E.FORUM「学校教育研究フェスタ」(平成24年8月19日、以下「フェスタ」)において教科等別分科会を開催し、実践家を交えて検討した。
(2)「フェスタ」の教科等別分科会において、先進的な取組みを行っている実践家に国語、社会、算数・数学、理科、英語の実践報告を求め、パフォーマンス課題とルーブリックについての知見を共有した。
(3)CDDBには、既に単元指導計画362件(うち公開238件)、評価方法374件(うち公開251件)、ルーブリック275件(うち公開168件)、作品310件(うち公開307件)が掲載されている。しかし、機能の追加を重ねた結果、全体としての構造が複雑になりすぎているという問題が生じた。そこで、平成24年度にはCDDBの後継となる新たなデータベース「E.FORUM Online(EFO)」を開設し、データを移行した。
(4)報告書等で、成果を公表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

国語、社会、算数・数学、理科、英語、体育の「スタンダード(草稿)」においては、仮説的に各教科の重点目標と、それらに対応する典型的な「核となるパフォーマンス課題」が開発されている。また、各実践において開発されているルーブリックを踏まえ、それぞれのパフォーマンス課題に対応して期待される「永続的理解」の内容についても、明文化の作業が進んでいる。
「カリキュラム設計データベース(CDDB)」については、当初、更新作業を予定していたが、むしろ抜本的な再構築が有効であることが明らかとなり、後継データベースとして、「E.FORUM Online(EFO)」を開設するにいたった。EFOは、CDDBよりも単純でありながら、より多彩なデータを蓄積できるものである。既に、CDDBからのデータ移行も終わり、充実したデータが蓄積されている。また、CDDB同様、掲示板機能も併設しており、研修に関する情報発信や会員間の情報交流に役立てられている。

今後の研究の推進方策

各教科の「スタンダード」をさらに検討するため、平成25年度も、「学校教育研究フェスタ」において教科等別分科会を開催し、研究者と実践家がともに議論する場を設けることを予定している。音楽、美術・図工、技術・家庭科についても「スタンダード」の研究協力者の協力を得て作成することを予定している。
E.FORUM会員に「E.FORUM Online(EFO)」の積極的な活用を勧めることによって、データの拡充を図り、それらを踏まえて、平成25年度末までに「スタンダード(試案)」を完成する。

  • 研究成果

    (35件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (15件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 3件) 図書 (11件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 指導要録の「評定」の歴史的変遷2013

    • 著者名/発表者名
      石井英真
    • 雑誌名

      『指導と評価』

      巻: 第697号 ページ: 4-7

  • [雑誌論文] イギリスにおける全国学力テストと教師による評価の課題2013

    • 著者名/発表者名
      鋒山泰弘
    • 雑誌名

      『指導と評価』

      巻: 第59巻 ページ: 27-29

  • [雑誌論文] 現代イギリスにおける「固定的能力」観を克服する教育実践の特質2013

    • 著者名/発表者名
      鋒山泰弘
    • 雑誌名

      『追手門学院大学教職課程年報』

      巻: 第21号 ページ: 1-18

  • [雑誌論文] 大学生のサービスラーニングにおける運動指導が小学校の体育的活動に及ぼす影響の検討:草津市における長縄オリエンテーションを対象として2013

    • 著者名/発表者名
      赤沢真世ほか
    • 雑誌名

      立命館大学教育開発推進機構『立命館高等教育研究』

      巻: 第13号 ページ: 107-120

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アメリカ図書館協会1938年「倫理綱領」の成立と性格2013

    • 著者名/発表者名
      川崎良孝
    • 雑誌名

      『京都大学大学院教育学研究科紀要』

      巻: 第59号 ページ: 25-49

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 教育はどのように問われるべきか―生成と発達の教育人間学再考2012

    • 著者名/発表者名
      矢野智司
    • 雑誌名

      教育哲学会『教育哲学研究』

      巻: 第105号 ページ: 47-52

  • [雑誌論文] 子どもがよく遊び深く生きることを支える教育社会―「遊びの共同体」の力2012

    • 著者名/発表者名
      矢野智司
    • 雑誌名

      関西教育学会『関西教育学会年報』

      巻: 第36号 ページ: 166-170

  • [雑誌論文] 新学習指導要領と教育評価2012

    • 著者名/発表者名
      田中耕治
    • 雑誌名

      『高校教育』

      巻: 平成24年5月号 ページ: 26-29

  • [雑誌論文] 日本形成性評価発展的回顧与展望2012

    • 著者名/発表者名
      田中耕治(項純訳)
    • 雑誌名

      『全教育展望』

      巻: 2012年第3期 ページ: 3-6

  • [雑誌論文] 今、なぜ自ら学ぶ子どもを育てることが求められているのか2012

    • 著者名/発表者名
      田中耕治
    • 雑誌名

      『初等教育資料』

      巻: No.887 ページ: 2-5

  • [雑誌論文] 高次の学力を伸長する指導のあり方に関する一考察――パフォーマンス評価を取り入れた「平方根」の授業実践の分析を通して――2012

    • 著者名/発表者名
      石井英真
    • 雑誌名

      全国数学教育学会『数学教育学研究』

      巻: 第18巻第2号 ページ: 91-98

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 算数・数学教育の立場から――「数学する活動」を軸にした目標と評価のあり方――2012

    • 著者名/発表者名
      石井英真
    • 雑誌名

      『教育目標・評価学会紀要』

      巻: 第22号 ページ: 1-8

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 教科教育におけるスタンダード開発の課題と展望――「逆向き設計」論からの提案2012

    • 著者名/発表者名
      西岡加名恵
    • 雑誌名

      『教育目標・評価学会紀要』

      巻: 第22号 ページ: 35-42

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アメリカ図書館協会1938年版「倫理綱領」の改訂の試みと挫折:1959-1962年2012

    • 著者名/発表者名
      川崎良孝
    • 雑誌名

      『図書館界』

      巻: 64(4) ページ: 238-255

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 公立図書館の利用と利用者の属性:歴史的な展開と現状2012

    • 著者名/発表者名
      川崎良孝
    • 雑誌名

      『中部図書館情報学会誌』

      巻: Vol.52 ページ: 17-34

  • [学会発表] 教育学史の再検討IV―「原子力時代」のはじまりと戦後教育学

    • 著者名/発表者名
      矢野智司
    • 学会等名
      教育哲学会第55回大会 ラウンドテーブル発表
    • 発表場所
      早稲田大学
  • [学会発表] それからの教育学に向けて―死者との関わりから見た戦後教育学

    • 著者名/発表者名
      矢野智司
    • 学会等名
      教育学関連諸学会共同シンポジウム「教育学の存在根拠を問い直す」
    • 発表場所
      東京大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 現代日本において学力向上政策がもたらすもの

    • 著者名/発表者名
      石井英真
    • 学会等名
      日本デューイ学会第56回大会公開シンポジウム「『NCLB法(どの子も置き去りにしない法)』と日本への影響を吟味する
    • 発表場所
      東洋大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 教室の内側からの評価改革――「学習のための評価」論とネブラスカ州の評価システムに焦点を当てて――

    • 著者名/発表者名
      石井英真
    • 学会等名
      教育目標・評価学会第23回大会 自由研究発表
    • 発表場所
      東洋大学
  • [学会発表] パフォーマンス課題における共通性の保障と「個に応じた指導」――京都府立園部高等学校英語科の取り組み――

    • 著者名/発表者名
      西岡加名恵
    • 学会等名
      日本教育方法学会第48回大会 自由研究発表
    • 発表場所
      福井大学
  • [学会発表] 現代イギリスにおける「能力決定観」を克服する教育実践の特質

    • 著者名/発表者名
      鋒山泰弘
    • 学会等名
      教育目標・評価学会第23回大会 自由研究発表
    • 発表場所
      東洋大学
  • [学会発表] ホール・ランゲージにおける「音韻認識能力」を高める指導 ―小学校外国語活動における文字指導への示唆-

    • 著者名/発表者名
      赤沢真世
    • 学会等名
      教育目標評価学会第23回大会 自由研究発表
    • 発表場所
      東洋大学
  • [学会発表] 21世紀の図書館を考える

    • 著者名/発表者名
      川崎良孝
    • 学会等名
      上海市図書館学会
    • 発表場所
      華東師範大学(中国)
    • 招待講演
  • [図書] 『E.FORUM全国スクールリーダー育成研修 平成23年度成果報告書』2012

    • 著者名/発表者名
      矢野智司
    • 総ページ数
      217
    • 出版者
      キクザワ(印刷)
  • [図書] "Philosophical Anthropology and Post-War Pedagogy," "The sense of indebtedness to the Dead, Education as gift giving: Tasks and limits of post-war pedagogy,".in Standish and N.Saito eds., Education and the Kyoto School of Philosophy:Pedagogy for Human Transformation2012

    • 著者名/発表者名
      矢野智司
    • 総ページ数
      235(27-40, 221-232)
    • 出版者
      Springer
  • [図書] 「生成と発達を実現するメディアとしての身体―西田幾多郎の歴史的身体の概念を手掛かりに」田中毎実編『教育人間学―臨床と超越』2012

    • 著者名/発表者名
      矢野智司
    • 総ページ数
      247(225-249)
    • 出版者
      東京大学出版会
  • [図書] 「人間学―京都学派人間学と日本の教育学との失われた環を求めて」森田尚人・森田伸子編『教育思想史で読む現代教育』2012

    • 著者名/発表者名
      矢野智司
    • 総ページ数
      401(247-268)
    • 出版者
      勁草書房
  • [図書] 『新しい時代の教育方法』2012

    • 著者名/発表者名
      田中耕治ほか
    • 総ページ数
      229
    • 出版者
      有斐閣
  • [図書] 「学力向上」篠原清昭編『学校改善マネジメント』2012

    • 著者名/発表者名
      石井英真
    • 総ページ数
      277(136‐150)
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [図書] 「教室の内側からの評価改革―『学習のための評価』論とネブラスカ州の評価システムに焦点を当てて―」北野秋男・吉良直・大桃敏行編『アメリカ教育改革の最前線―頂上への競争―』2012

    • 著者名/発表者名
      石井英真
    • 総ページ数
      285(245-261)
    • 出版者
      学術出版会
  • [図書] 「学習の評価」篠原正典・宮寺晃夫編著『新しい教育の方法と技術』2012

    • 著者名/発表者名
      西岡加名恵
    • 総ページ数
      241(165-188)
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [図書] 「制度としての『評価の圧力』の下での実践の創造」グループ・ディダクティカ編『教師になること、教師であり続けること』2012

    • 著者名/発表者名
      鋒山泰弘
    • 総ページ数
      262(224-241)
    • 出版者
      勁草書房
  • [図書] 『秘密性とプライヴァシー:アメリカ図書館協会の方針』2012

    • 著者名/発表者名
      川崎良孝
    • 総ページ数
      139
    • 出版者
      京都図書館情報学研究会発行, 日本図書館協会発売
  • [図書] 『ボストン市立図書館とJ.ウィンザーの時代(1868-1877年)』2012

    • 著者名/発表者名
      川崎良孝
    • 総ページ数
      401
    • 出版者
      京都図書館情報学研究会発行, 日本図書館協会発売
  • [備考] 京都大学大学院教育学研究科E.FORUM

    • URL

      http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/e-forum/

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公開日: 2014-07-24   更新日: 2024-02-06  

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