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2011 年度 実績報告書

国際学力競争におけるグローバル・ガバナンスの実相の比較研究-PISAを事例として

研究課題

研究課題/領域番号 21330191
研究機関放送大学

研究代表者

二宮 皓  放送大学, 副学長 (70000031)

研究分担者 田崎 徳友  九州女子大学, 共通教育機構, 教授 (10091224)
金 龍哲  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (20274029)
藤井 泰  松山大学, 経営学部, 教授 (80148783)
佐々木 司  山口大学, 教育学部, 教授 (30263651)
大野 亜由未  広島市立大学, 国際学部, 准教授 (60364105)
キーワードグローバル・ガバナンス / 比較教育学 / 国際研究者交流 / 多国籍 / PISA / 初等・中等教育
研究概要

本研究の目的は、「グローバル化や市場化が急速に進む中、グローバル・アクターが、各国の高等教育のあり方のみならず、従来は国民教育の基本であることを念頭に考えられてきた義務教育の内容に影響を与えるファクターとなっており、その結果、国家の主権に多大な影響を及ぼすことになる新たなるグローバル・ガバナンスが出現し、従来のガバナンスの影響の実相が変化している」という仮説を、PISAを事例として検証し、さらに「グローバル・ガバナンスの影響で義務教育の内容や仕組みがどのように実体的に変容することになるのか」を解明することにある。
最終年度である平成23年度は、当初の計画通り、これまで実施してきた各国調査で得られた資料・データ等の分析を行い、その成果を学会・論文等を通じて発表した。成果発表を通じて得たフィードバックをもとに精査した各国の分析を持ちより、共通の分析枠組にあてはめて比較検討することにより、本研究の主たる目的であったグローバル・ガバナンスの理論モデルの構築を試みた。
その結果、1)OECDは、各国・地域に存在するニーズを吸い上げそれに適した「指標」(規範)作成・提示したPISAが、2)各国・地域の中央教育行政関係者のみならず、教育に関する多様な周辺団体らによって活用・利用され、教育政策・世論を形作っていった結果、3)相乗効果的にPISAをベンチマークとする動きが「外圧的」「内圧的」に高まり、多様な形でその影響が生まれ、4)結果として「緩やかな」統治プロセスを生んだ、という結論に至った。

  • 研究成果

    (17件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (10件)

  • [雑誌論文] Impact of PISA on Education Policy-The Case of Japan2011

    • 著者名/発表者名
      Ninomiya, Akira and Masashi Urabe
    • 雑誌名

      Pacific-Asian Education

      巻: No.23, Vol.1 ページ: 23-30

    • 査読あり
  • [雑誌論文] イギリスにおけるPISAの教育政策へのインパクトの検討2011

    • 著者名/発表者名
      藤井泰
    • 雑誌名

      松山大学論集

      巻: No.23, Vol.5 ページ: 53-72

  • [雑誌論文] フランスにおける「学力観」とOECD-PISA2011

    • 著者名/発表者名
      田崎徳友
    • 雑誌名

      教育学研究紀要

      巻: 57(CD-ROM版) ページ: 48-53

  • [雑誌論文] "自信"と"自省"-上海PISA2009年以降の動向-2011

    • 著者名/発表者名
      金龍哲
    • 雑誌名

      教育学研究紀要

      巻: 57(CD-ROM版) ページ: 64-69

  • [雑誌論文] オーストラリアにおけるPISAの影響2011

    • 著者名/発表者名
      奥田久春
    • 雑誌名

      教育学研究紀要

      巻: 57(CD-ROM版) ページ: 70-74

  • [雑誌論文] カナダにおける学力向上政策-PISAとの関連性に着目して-2011

    • 著者名/発表者名
      下村智子
    • 雑誌名

      教育学研究紀要

      巻: 57(CD-ROM版) ページ: 54-63

  • [雑誌論文] 「質」に関する議論からフィンランドの教育を考える2011

    • 著者名/発表者名
      渡邊あや
    • 雑誌名

      学校教育

      巻: 1125 ページ: 70-73

  • [学会発表] オーストラリアにおけるPISAの影響2011

    • 著者名/発表者名
      奥田久春
    • 学会等名
      中国四国教育学会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2011-11-20
  • [学会発表] ベルギーフランス語共同体の教育政策におけるPISAの影響2011

    • 著者名/発表者名
      金井裕美子
    • 学会等名
      中国四国教育学会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2011-11-20
  • [学会発表] "自信"と"自省"-上海PISA2009年以降の動向-2011

    • 著者名/発表者名
      金龍哲
    • 学会等名
      中国四国教育学会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2011-11-20
  • [学会発表] イギリスにおけるPISAのインパクトの検討2011

    • 著者名/発表者名
      藤井泰
    • 学会等名
      中国四国教育学会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2011-11-19
  • [学会発表] 国際学力競争におけるグローバル・ガバナンスの実相の比較研究-PISAを事例として-2011

    • 著者名/発表者名
      二宮皓
    • 学会等名
      中国四国教育学会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2011-11-19
  • [学会発表] フランスにおける「学力観」とOECD-PISA2011

    • 著者名/発表者名
      田崎徳友
    • 学会等名
      中国四国教育学会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2011-11-19
  • [学会発表] シンガポールにおけるPISA参加の背景とその影響2011

    • 著者名/発表者名
      石田憲一
    • 学会等名
      日本教育制度学会
    • 発表場所
      玉川大学
    • 年月日
      2011-11-19
  • [学会発表] Impact of PISA on Education Policy-A Case of Japan2011

    • 著者名/発表者名
      Ninomiya, Akira
    • 学会等名
      Pacific Circle Consortium
    • 発表場所
      University of Auckland (NZ)
    • 年月日
      2011-08-21
  • [学会発表] 教育政策の変容を促すグローバル・ガバナンスとしてのPISA-ドイツ、デンマーク、ベルギーを事例に2011

    • 著者名/発表者名
      二宮皓
    • 学会等名
      日本比較教育学会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2011-06-26
  • [学会発表] アメリカにおけるPISAのインパクトとガバナンス2011

    • 著者名/発表者名
      佐々木司
    • 学会等名
      西日本教育行政学会
    • 発表場所
      宮崎公立大学
    • 年月日
      2011-05-21

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公開日: 2013-06-26  

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