研究課題/領域番号 |
21330192
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
長谷川 裕 琉球大学, 教育学部, 教授 (30253933)
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研究分担者 |
富田 充保 札幌学院大学, 人文学部, 教授 (20305882)
山崎 鎮親 相模女子大学, 学芸学部, 教授 (50256765)
小澤 浩明 中京大学, 現代社会学部, 教授 (60288438)
仲嶺 政光 富山大学, 地域連携推進機構・生涯学習部門, 准教授 (00303032)
福島 裕敏 弘前大学, 教育学部, 准教授 (40400121)
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キーワード | 格差社会 / 貧困 / 生活困難 / 子育て / 教育 / 人的ネットワーク / 大規模団地 / 福祉政策 |
研究概要 |
本研究の目的は貧困、をにじゆ生活よの諸困難を抱えつつ子ども育てる家族に焦点を当て、その生活るび子育て・教育の実態を実証的に明らかにし、そのことを通じて、「格差社会」化が進行しているといわれる今日の日本社会におけるその「格差」の教育に関わる側面がどうあるかを把握することであった。本研究はそのために、北日本のある都市(B市)の、生活保護世帯など生活困難層が多く住むある集合住宅(A団地)を調査対象地とし、その生活困難層の家族の生活と子育こ・の教育の困難の実態、その世帯の子ども・親と学校との関わり、団地居住者間の関係などの地域特性について、主要には関係者かちのインタビューによって多角的総合的に明らかにしていくことを目指した。 今年度ば、1989~92年調査(本研究の前提となっている、研究代表者および研究分担者のうちの何名かが1989年から1992年にかけて実施した、本研究と同一のA団地を対象地とした生活困難層の家族の子育て・教育の実態に関する調査研究)の際の対象者の子ども世代に当たる2名に対するインダビュー調査を実施する(9月)とともに、科、研費による研究期間最終年度であるため、研究の現時点でのまとめとして、本報告書「13.研究発表」欄に記した4つの学会発表を行い、また冊子体の報告書を作成した(3月)。その報告書の概要は、次のとおりである。 ・調査対象地であるA地区及びA団地について、その地域特性を概観した。 ・1989~1992年調査から新規調査までの約20年の間にA団地住民の生活に生ごた変化、特に子育そに関わるネットワークの変化がどのようなものであうたのかを描いた。 ・A団地住民について、その「生活困難」の実態、わが子に対する学歴期待、「団地暮らし」に対して抱くイメージという3つの観点か叙その生活・意識の一端を捉えた。 ・A団地に居住する子どもたちの学校体験について、その親は、またA地区の学校教師はどのように捉えているのかを、両者の比較も交えて検討した。 ・A地区に所在する幼稚園に焦点を当て、その子育て支援機能の実態の把握を試みた。
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