研究分担者 |
唐木 清志 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (40273156)
川崎 誠司 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (10282782)
桐谷 正信 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (90302504)
磯山 恭子 静岡大学, 教育学部, 准教授 (90377705)
木村 勝彦 茨城大学, 教育学部, 教授 (60241759)
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研究概要 |
4年間に及ぶ研究の初年度にあたる本年度は,今後の研究の進め方と最終的な到達点を明確にする作業を研究代表者及び分担者,そして,授業実践を担当することになる附属学校教員で行った。なお,具体的な活動内容は以下の三点である。 第一に,7月に研究会を開催した。本研究では,「理論研究(外国研究)」「理論研究(歴史研究)」の二つの理論研究と「実践研究」よりなるが,これらはお互いに関連し合いながら研究が進められることになっている。そこで重要となるのが,「社会参画に基づいた社会科教育」というテーマでどこまでを研究範囲とするかである。研究会における協議の結果,実際に子どもが社会参画活動を行うことに限定して「社会参画」を捉えるのではなく,もう少し「社会参画」の概念を広く捉えて,多様な社会科教育実践を研究対象とすることで関係者の統一が得られた。 第二に,個別研究を進めた。上記の研究会及びその後の電子メール会議を念頭に置きながら,関係者それぞれが研究を進めた。今年度は特に理論研究に関与することになる研究代表者及び分担者の研究活動が主体であったが,各人は外国出張或いは国内調査,さらには,関連文献の入手・分析等を通して,自らがこれまでに築き上げてきた研究と,今回の「社会参画」というテーマの関連性・整合性を確認する作業を行った。 第三に,理論研究を実践研究へとつなげる道筋を明確にするために,附属学校を主たる対象としながら授業観察を行った。授業観察を通じて明らかとなったことは,上記でも触れたが,「社会参画」の概念を広く捉え,多様な社会科教育実践を研究対象とすることが実際の授業を構成する際には有効であるということである。来年度も,この授業観察活動を継続していきたい。
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