研究分担者 |
川崎 誠司 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (10282782)
木村 勝彦 茨城大学, 教育学部, 教授 (60241759)
佐藤 公 武蔵野大学, 文学部, 准教授 (90323229)
熊田 禎介 宇都官大学, 教育学部, 准教授 (90375519)
齋藤 之誉 麗澤大学, 経済学部, 准教授 (50458634)
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研究概要 |
本年度は,次の三つの研究を実施した。 第一に,年度当初(5月)に研究会を開催して,本年度の研究の方向性を明確にした。その後は,メール等による協議が中心となったが,これら一連の協議を通じて,理論研究(外国研究・歴史研究)の方向性が明確となった。具体的には,まず、外国研究では,担当者のこれまでの研究成果を反映させ,地理教育・歴史教育・公民教育の各分野で実際にどのような社会参画に関連したカリキュラムが開発されているのかを明らかにすることになった。また,歴史研究では,特に「初期社会科」の時代に焦点を絞り,その時代の社会科において社会参画が理論上・実践上どのように議論されていたのかを明らかにすることになった。 第二に,上記の協議結果に基づき,各人が個別研究を進めた。外国研究の担当者である,川崎誠司・唐木清志・桐谷正信・磯山恭子はそれぞれ渡米し,社会科教育研究者や実践家との面会を通して,参考となるカリキュラムの収集に努めるとともに,彼らとのインタビュー調査より得られた情報に基づき,当該カリキュラムの分析を進めた。また,歴史研究の担当者である,木村勝彦・佐藤公・熊田禎介・齋藤之誉は,初期社会科の時代において社会参画がどのように議論され,どのような実践が生み出されたのかに関して個別研究を進めた。これらの個別研究は,次年度に意見集約され,より明確に一定の方向性が特定される予定である。 第三に,授業実践における試行的な取り組みを行った。筑波大学大学院修士課程教育研究科の大学院生に協力してもらい,実践研究を担当する現場教員を一部巻き込みながら,試行的に社会科(地理歴史科・公民科)単元を開発し,実施された授業を分析した。そして,その成果を「社会参画に基づく社会科(地理歴史科・公民科)授業の構想」という報告書にまとめ,刊行した。
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