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2012 年度 実績報告書

社会参画に基づいた社会科教育の構造に関する基盤的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21330199
研究機関筑波大学

研究代表者

井田 仁康  筑波大学, 人間系, 教授 (20203086)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード社会科 / 社会参画 / 社会科授業 / 地理歴史科・公民科 / 地域調査 / 国際地理オリンピック
研究概要

本研究の目的は、「社会参画」に着目し、その視点を生かした社会科(地理歴史科・公民科)教育をどのように構想できるのかを、理論的かつ実践的な追究を通して明らかにすることであった。そこで、研究の最終年では、前年度までに検討した「社会参画」について、より広い枠組みとして捉えることにより、様々な実践の可能性を見いだした。
まずは、教室をベースとした授業でも、「社会参画」の授業が可能であることを示し、大学院生による研究授業を実施した。むろん、教室だけでなく、野外調査をすることで、より一層「社会参画」を子どもに認識させることができた。この実験授業の結果は、『社会参画に基づく社会科(地理歴史科・公民科)授業の構想ー高度な授業力育成を目指す筑波大学教育研究科社会科教育コースの取り組みー』としてまとめた。この報告書では5件の実践の結果を報告した。
また、「社会参画」では、具体的な地域社会の課題を取り上げることが多いために、学校と地域社会がどのように関わり、学校がどのように地域社会の授業を行い「社会参画」にいたっているのかといった基本的な調査の積み重ねも重要である。このような10年にわたる調査をまとめたのが、『地域と教育ー地域における教育の魅力』(井田仁康編著、学文社)である。この書は地域と教育との関わりを調査を通して明らかにするだけでなく、大学院生の教育方法の一つとして方法論として提示することも目的の一つとなっており、本研究費の成果も反映されている。
さらに、国内だけでなく世界的な観点から、国際地理オリンピックの問題を分析し、世界的なスタンダードしての「社会参画」を考察した。この成果は、2013年に京都でおこなわれる国際地理オリンピックの問題作りに反映され、国際的な視野からの地理教育における「社会参画」を普及させた。このように本研究では「社会参画」を実践の中で位置付けたことを特徴としている。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 高等学校地理歴史科地理の必修化に向けて2012

    • 著者名/発表者名
      井田仁康
    • 雑誌名

      新地理

      巻: 60-1 ページ: 77-79

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本の学校地理教育における現状と課題.2012

    • 著者名/発表者名
      井田仁康
    • 雑誌名

      E-journalGEO

      巻: 7-1 ページ: 3-10

    • DOI

      ISSN 1880-8107

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 災害と子どもたちの教育を考える2012

    • 著者名/発表者名
      井田仁康
    • 雑誌名

      地理

      巻: 57-5 ページ: 30-34

  • [雑誌論文] 伝統と革新をあわせもつ研究の追究―筑波大学社会科教育学.2012

    • 著者名/発表者名
      井田仁康
    • 雑誌名

      社会科教育

      巻: No.646 ページ: 128-129

  • [雑誌論文] Japan:GIS-enabled field research and a cellular phone GIS application in secondary school2012

    • 著者名/発表者名
      Yoshiyasu Ida
    • 雑誌名

      International perspectives on teaching and learning with GIS in secondary school.

      巻: 1 ページ: 141-149

  • [学会発表] これからの地理歴史教育を考える

    • 著者名/発表者名
      井田仁康
    • 学会等名
      文部科学省指定研究会開発校シンポ
    • 発表場所
      日本橋女学館中・高等学校(東京)
  • [学会発表] 大学の地理教育を考える-教員養成の実態を踏まえて-

    • 著者名/発表者名
      井田仁康
    • 学会等名
      日本地理教育学会第62回大会
    • 発表場所
      麗澤大学(千葉)
  • [学会発表] 中等地理でどのような「知識」をどのように扱って授業を構成するか

    • 著者名/発表者名
      井田仁康
    • 学会等名
      全国社会科教育学会第61回全国大会
    • 発表場所
      岐阜大学
  • [図書] 『面白いほど世界がわかる「地理」の本』2012

    • 著者名/発表者名
      井田仁康,高橋伸夫
    • 総ページ数
      389
    • 出版者
      三笠書房
  • [図書] 教科教育の理論と授業I 人文編2012

    • 著者名/発表者名
      井田仁康,塚田泰彦,卯城祐司
    • 総ページ数
      315
    • 出版者
      協同出版
  • [図書] 地域と教育-地域における教育の魅力-2012

    • 著者名/発表者名
      井田仁康
    • 総ページ数
      263
    • 出版者
      学文社

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公開日: 2014-07-24  

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