研究課題/領域番号 |
21330210
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
石原 保志 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (70212917)
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研究分担者 |
小林 正幸 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (50215365)
三好 茂樹 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 准教授 (80310192)
土田 理 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (10217325)
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キーワード | 聴覚障害児・者 / 特別支援教育 / 遠隔指導・支援 / 離島、僻地 |
研究概要 |
1.指導、支援組織の連携、連絡体制の強化と遠隔指導、支援のニーズの把握 既に確立している鹿児島県離島域への遠隔指導、支援の体制(鹿児島県立鹿児島聾学校、奄美市立名瀬小学校、屋久町立安房小学校、他)に、鹿児島県内の本土の特別支援学級(鹿児島市立名山小学校、日置市立伊集院小学校、姶良町立姶良小学校)を追加し、各校の協力を得て鹿児島県離島域の聴覚障害児童、生徒の所在及び教育的ニーズについて網羅的に把握した。この結果に基づき、一部学校の障害児通級指導教室にバーチャルクラスルーム用専用回線を設置した。さらに離島域の障害児教育支援に課題を有する長崎県における遠隔支援のニーズについて、長崎聾学校を中心に調査し、同校の地域支援に協力することについて検討した。 2.研究者と研究協力者の間での多地点間遠隔コミュニケーション実験の実施 過去に開発したビデオ会議システムを使用した多地点間遠隔コミュニケーション実験を実施し、バーチャルクラスルーム用Webサイト構築のための基礎データを収集した。学校に設置された既存のネットワーク回線を使用した場合の通信速度を計測し、既に明らかにされている聴覚障害児に対する1対1の遠隔指導における画像、音声環境および提示の要件を踏まえ、多地点から複数の児童、生徒がライブ動画を通して口話および手話でコミュニケートする際の動画表示及び動画像伝送のパラメータ、学習者が補聴器を介して聴覚を最大限に活用するための音声の呈示や伝送のパラメータ、音場の設定(特に複数話者が同時に発話した際の音の回り込み防止)について検討した。この結果に基づき、一部の難聴通級指導教室に専用の端末機器(コンピュータ及び音響機器)を設置した。
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