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2009 年度 実績報告書

RTIモデルによる学習障害の就学後早期発見と指導法の開発に関する縦断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21330213
研究機関鳥取大学

研究代表者

小枝 達也  鳥取大学, 地域学部, 教授 (70225390)

研究分担者 田丸 敏  鳥取大学, 地域学部, 教授 (30179890)
寺川 志奈子  鳥取大学, 地域学部, 准教授 (30249297)
小林 勝年  鳥取大学, 生涯教育統合センター, 准教授 (30326623)
溝口 達也  鳥取大学, 地域学部, 准教授 (70304194)
関 あゆみ  鳥取大学, 地域学部, 准教授 (10304221)
キーワード学習障害 / ディスレクシア / 早期発見 / RTIモデル / 指導法開発
研究概要

本研究ではRTIモデルを導入して、就学後早期に文字の読み書きや算数に困難がある学童を抽出し、疑いの段階から実態把握に着手するとともに特別な教育支援を提供して、就学後に早期発見する方法の開発と、その効果や反応を縦断的に追跡することによって検証し、効果的な教育的指導法を開発することを目的としている。
平成21年度は、鳥取大学附属小学校1年生76名を対象に、平仮名の直音を連続で読ませる課題を実施し、学習障害の発達性読み書き障害児(ディスレクシア)の早期発見を行った。その結果、1名のディスレクシア疑い児童を見出すことができた。この児童は、WISC-IIIにて知能指数が102とまったく知的発達に遅れはないにもかかわらず、平仮名の音読に困難があり、拗音や拗長音がほとんど読めない状態で会った。学習にはまじめに取り組み、対人的な応答形式や集中力にも問題はなかった。本児に対してdecodingの指導を行ったところ、平仮名音読の困難が軽減するという指導効果を確認した。指導前は、読字障害診断検査にて4つの検査すべてで平均よりも2標準偏差以上の遅れであったが、decodingの指導により3ヶ月後には1つの検査で基準値を超えるのみとなった。その後、単語モジュールの形成指導を加えて指導を行ったところ、読字障害診断検査のすべてにおいて正常範囲となった。
また、鳥取市在住の小学校1年生を対象にコホート研究という形態にて学習障害の算数障害の早期発見を行ったが、明らかに疑われる児童を見出すことはできなかった。今後は、算数障害の早期発見に結びつけるために、算数の課題を精選する必要がある。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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