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2009 年度 実績報告書

ミリ波サブミリ波による巨大バイナリーブラックホールの観測的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21340044
研究機関国立天文台

研究代表者

井口 聖  国立天文台, 電波研究部, 准教授 (10342627)

キーワード電波天文学 / バイナリブラックホール / 巨大銀河形成 / 精密モニター / 3bit 4GHz帯域アナログデジタル変換器
研究概要

本年度は、観測速度を向上するために観測精度(感度)のさらなる向上を目指したミリ波サブミリ波における高精密モニター観測法の開発の第一ステップとして、3ビット4GHzアナログデジタル変換器の開発を行った。電波望遠鏡の検出感度をリミットしている要因として、アナログ/デジタル変換器の性能が非常に大きく関与する。現在、野辺山45m電波望遠鏡やアタカマ・サブミリ波望遠鏡(ASTE)に搭載されているアナログ/デジタル変換器のビット数は1ビットである。それを3ビットに拡張できれば、感度は1.5倍上昇する。さらに4GHz帯域幅(8G samples per second)を実現すれば世界に類の無い広帯域高感度観測が実現できる。本研究では、バイナリブラックホールが中心部に存在すると思われている3C66Bや、他のさまざまな早期型銀河を中心に、ミリ波サブミリ波での高精密モニター観測を実施し、バイナリブラックホールの検出を目指す。また、早期型銀河シルエットディスクのガスの物理状態やAGNの活動性との関係などを統計的に調べ、AGNに付随する分子ガス円盤/リングの特性について明らかにし、巨大銀河形成メカニズムを解明することまで辿り着けることを目指す。そして、ブラックホール・ディスク・ジェットといった銀河のエンジンとガソリン(エネルギー供給源)の関係を解き明かしたい。
計画通り、本年度は高精度モニター観測の心臓部である3ビット4GHzアナログデジタル変換器の開発を完了し、単体性能評価(有効ビット数)でも希望通りの性能が出ていることを確認した。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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