研究分担者 |
山口 英斉 東京大学, 大学院・理学系研究科, 講師 (30376529)
寺西 高 九州大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (10323495)
岩佐 直仁 東北大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (50322996)
加藤 静吾 山形大学, 理学部, 名誉教授 (70013422)
西村 俊二 理化学研究所, 仁科加速器センター, 専任研究員 (90272137)
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研究概要 |
平成23年度は当下記の3課題を実行した。以下、各成果について報告する。 (1)^<22>Mg(α,p)^<25>A1天体核反応の直接測定。 東日本大震災の影響を受け、マシンタイムが当初予定より遅れて、平成23年10月に実施した。東京大学のRIビーム装置CRIBで得られる^<22>Mgビームを標的兼検出器であるGEM-STPCに入射し、表記天体核反応事象を直接測定した。^<22>Mgビームの強度として、1.2x10^3 ppsが得られ、表記反応についての有意なデータが得られた。現在その解析を進めている。 (2)^<22>Na(p,g),(α,p)天体核反応の研究。 平成24年2月に、CRIBから得られる純度の高い5x10^5ppsの^<22>NaRIビームを用いて表記実験を行った。この実験は、中国北京原子能研究所のグループとの共同であり、^<22>Na(p,γ)天体核反応の入口チャンネルである^<22>Na+pの共鳴探査を目指した。また、より高温の天体における核現象で重要となる天体核反応^<22>Na(α,p)^<25>Mgを調べた。この反応は、本研究課題であるαクラスター構造が重要な役割を果たす可能性が期待される。当反応は核ガンマ線観測原子核^<22>Naと直接関わるが、未だこれまで全く調べられていない反応である。現在、データ解析を進めている。 (3)^<44>Ti(α,p)^<47>Sc天体核反応研究のための^<44>Ti不安定核ビームの生成テスト 重力崩壊型超新星爆発のメカニズム研究に重要な核ガンマ線観測核種^<44>Tiの消失過程として、当天体核反応研究実験を計画した。当実験に必要な^<44>TiのRIビームの生成テスト実験を^<40>Caビームを用いて行い、^<42>Ca一次ビームを使って必要な強度の^<44>Tiビームが作れる目途を立てた。 (4)平成22年度までに実施した直接法による天体核反応実験(^<11>C+α、^<30>S+α、^<18>Ne+α)のデータ解析を進めた。
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