研究課題
本研究の目的は、世代の対称性、すなわち、フレーバー対称性をLHC実験の結果等を踏まえ検証しようとするものである。24年度以降は、ニュートリノの世代対称性の研究にとどまらず、LHCb実験グループのB中間子崩壊におけるCP対称性の破れ実験を考慮した研究をすすめている。25年度は、K中間子、B0中間子、Bs中間子の研究に焦点をあて、超対称性クォークの寄与を研究した。また、フレーバー対称性を用いたニュートリノモデルの検証をおこなった。以下に今年度の成果をまとめる。●SUSY粒子の質量スケールが1TeV領域にある場合、K中間子のCP対称性の破れεKとB0中間子に関するUnitarity三角形の角度β相関に標準モデルの予言からの大きなずれがあらわれる。●SUSY粒子の質量スケールが1TeV領域にある場合、B0中間子とBs中間子の非レプトン崩壊のCP対称性の破れに、標準モデルの予言からの大きなずれがあらわれる。●SUSY粒子の質量スケールが1TeV領域にある場合、Bs中間子の二体のK中間子への崩壊における直接的CP対称性の破れ(Direct CP Violation)に、標準モデルの予言からの大きなずれがあらわれる。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)
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