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2009 年度 実績報告書

次世代ダブルベータ崩壞実験のための高感度環境放射線測定

研究課題

研究課題/領域番号 21340060
研究機関大阪大学

研究代表者

能町 正治  大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90208299)

研究分担者 菅谷 頼仁  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教 (80324747)
キーワード波形弁別
研究概要

本研究ではフォイル中のウラン系列・トリウム系列のバックグラウンドを高感度で測定するためのBiPo検出器の開発をフランスと共同開発を行っている。昨年度はBiPo検出器の高感度化のため、不感時間の無い読み出しシステムを開発し、波形弁別を可能とした。
フランスでのBiPo検出器の政策に遅れが出たため、まず神岡地下実験施設のCANDLES実験装置を用い、実証試験を行った。CANDLES実験はBiPoと同様の低バックグラウンド環境であり、近くにあるためより頻繁にアクセスができ、より早く実証を行うことができた。また、実証としては同等の成果が得られた。
さらに、事象弁別効率を向上するために、事象弁別トリガーを開発し、テストセットアップを用い性能試験を行った。開発したトリガーシステムは、蛍光物質の蛍光時間を、不感時間なく選択できる新しい方法であり、これを用いることにより、高速に波形弁別を行うことができる。特に、少ない光電子数に対しても比較的高い感度を持つため、エネルギーの閾値を下げることがでる。これは、BiPoやCANDLES実験だけでなく他の高感度実験においても有効なシステムである。
今後は、CANDLESにおいて、これらを用いたシステムでデータを収集し、データ収集システムだけでなく全体を含め実際の測定における性能評価を行う。その成果をもとにBiPoの実際の測定を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ホスビッチ検出器を用いたBi-Po連続崩壊の高精度測定2010

    • 著者名/発表者名
      坂雅幸
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2010-03-21

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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