研究概要 |
黄色~橙色域の高出力光源を目指し,フォトニックバンドギャップファイバー(PBGF)による利得スペクトル制御ファイバー光源の研究を行った。Yb ファイバーの高利得帯における増幅自然放出(ASE)を禁制にすることで,従来レーザーでは不可能であった利得スペクトルの長波長裾部でのパワースケーリングを実現し,波長1178nmでスロープ効率61%,出力167W,並びにその第二高調波発生により589nm で14.5W のレーザー出力を世界で初めて実証した。また1178nm における全ファイバー発振器や単一周波数光源開発も行った。ASE だけでなく誘導非線形散乱も抑制できることを示し,PBGF レーザーの大きな可能性を提示した。
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