研究課題/領域番号 |
21340124
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
綿田 辰吾 東京大学, 地震研究所, 助教 (30301112)
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研究分担者 |
森田 裕一 東京大学, 地震研究所, 教授 (30220073)
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キーワード | 伊豆大島 / カルデラ形成 / カルデラ陥没 / 火山噴火 / 火山から発生する大気波動 / 火山から発生する音波 / 火山から発生する重力波 / 火山噴火による大気波動 |
研究概要 |
大気波動伝搬計算コード開発をすすめ、現実大気の水平密度成層構造で、重力波やラム波、音波に対応するモード計算が、数千キロに及ぶ長波長から数キロの短波長まて、また周期が1時間を超える長周期から周期10秒程度の音波領域まで可能になった。大気波動の長時間・長距離伝搬の計算に必要な放射境界条件について、音波と重力波の区別なく任意の波動に対して、周波数領域と時間領域ともに適応可能な基本原理を発見し学会で発表した。放射境界条件を組み込んだ、任意の水平成層構造に対する大気波動モード計算コードが近く完成する予定である。 等温密度成層大気の底に任意の周期と波長で変形を与え、大気側に発生する波動や波動エネルギー伝搬についての解析解を求め、国際誌に発表した。この論文は過去の複数の論文の過ちを指摘し、どのように正しく計算するか示している。この等温密度成層の温度を変えて積み重ねて現実大気に近い構造を模すことが可能で、今年度開発が進行した大気波動モード計算コードもこの等温密度成層大気の波動を基礎として開発を進めている。この計算コードの特徴は、解析解を用いているので、モード計算が非常に高速である特徴がある。また、モード計算だけでなく、下層から上層への周波数・波数領域での伝達関数として利用が可能で、広い周波数・波数領域で伝達関数が求まれば、時間・空間領域の波動を一気に計算することが可能となる。 また三雲先生と共著で、地震時に発生する大気波動についてレビューを著した。
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