研究課題/領域番号 |
21340124
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
綿田 辰吾 東京大学, 地震研究所, 助教 (30301112)
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研究分担者 |
森田 裕一 東京大学, 地震研究所, 教授 (30220073)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 伊豆大島 / カルデラ形成 / カルデラ陥没 / ピナツボ火山噴火 / 火山から発生する大気波動 / 火山から発生する音波 / 火山噴火による大気波動 |
研究概要 |
伊豆大島島内に2カ所、三原西観測点と野間間伏観測点に広帯域圧力計を引き続き設置整備した。これら観測点では圧力センサーは地表4点で空気取り入れ口とつながっており、大気擾乱による圧力変動ノイズの低減が期待できる。また、2011年1月に発生した九州霧島火山新燃岳の噴火では爆発的では、爆発的噴火が発生した。研究期間内に爆発的噴火を繰り返す可能性があるため、地震研究所霧島火山観測所、霧島市霧島総合支所、烏帽子観測点、大幡観測点にMB2005で引き続き観測を行った。 深海で観測された2010年チリ地震と2011年東北沖地震から発生した津波は、線形長波の数値津波シミュレーションより、系統的に最大15分遅れることが広く太平洋域で観測された。また、発生域から遠く離れた地点では共通して最大波高到達前に奇妙な反転位相をもつ津波初動が観測された。測定された津波の位相速度は逆分散性を示し、1000秒より長い周期帯では遅くなっていた。これらは重力・弾性結合した津波の津波の位相速度と一致しており、海水の疎密、弾性地球への加重、津波の伝播時の物質移動に伴う地球重力場の変動の効果が津波伝播遅延と初期反転位相の原因であることを示している。簡単な1次元津波伝播実験で津波の逆分散が遠地で主要波高の前に先行する反転位相を生成することを確認できた。長波津波シミュレーション波形に適切は位相補正を施すことにより、これら効果を考慮にいれた実際の水深を伝播する、新たな津波シミュレーション法を開発し、その波形は、遠地における初期反転位相を含む津波観測波形を正確に再現した。観測波形とシミュレーション波形の走時差は5分以下に縮小し、波形の差異は驚く程減少した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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