• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

地震波と地球磁場の共鳴による電磁場生成

研究課題

研究課題/領域番号 21340126
研究機関東京工業大学

研究代表者

松島 政貴  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (20242266)

研究分担者 本蔵 義守  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (00114637)
小川 康雄  東京工業大学, 火山流体研究センター, 教授 (10334525)
キーワード地震波 / 地球磁場 / 共鳴
研究概要

本研究の目的は,地震動および電磁場変動の観測データをもとに,地震波と地球磁場との共鳴によって生じる電磁場生成の素過程を解明することである.そのために,地震波の到達,地震ダイナモ効果による電場の発生,イオンの運動・共鳴,などの素過程を観測データ,理論,そして数値シミュレーションを通して明らかにする.まず,これまでに得られた観測データを再検証するために,1999年トルコ・イズミット地震の電磁場データを再解析した.駿河湾で発生した地震の余震に対する観測を実施したが,機器設置後は観測に適する大きさの余震は発生しなかった.地殻構造探査では,自然地震とは別に,発破によって人工的に発生させた地震波が使われている.計3回,発破点の位置・時刻情報を教えていただき,発破点近くに地震計および電磁場計測器を設置し,人工地震による地震動およびそれに伴う電磁場変動を観測した.発破による地震動の周波数は自然地震のものよりも高い.今年度導入した高サンプリング・レート(1000Hz)のデータ・ロガーを使うことより,これまでよりも5倍の時間分解能で地震動および電場変動を観測することが可能となった.詳細なデータ解析の結果,地震波到達よりも早く電場変動が観測されていることがわかった.新潟県での2か所の観測では,電場変動の初期段階において,約30Hzの顕著な左回りの電場変動が観測された.左回りの電場変動は正イオンが運動していることを示す.また,この周波数は,観測点における地球磁場に対し,ナトリウム・イオンのサイクロトロン周波数に対応する.得られた結果は,これまでの我々の結果を支持するものである.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] A model for obserced circular polarized electric fields coincident with the passage of large seismic waves2009

    • 著者名/発表者名
      Honkura, Y., Ogawa, Y., Matushima, M., et al.
    • 雑誌名

      Journal of Geophysical Research 114

      ページ: 2008JB006117

    • 査読あり
  • [学会発表] 地震ダイナモ効果の観測2010

    • 著者名/発表者名
      栗城麻由, 本藏義守, 松島政貴, 小川康雄
    • 学会等名
      2009年度Conductivity Anomaly研究会
    • 発表場所
      東京大学地震研究所,東京
    • 年月日
      2010-02-16
  • [学会発表] Oh high-frequency EM data before and after the occurrence of the 1999 Izmit earthquake2009

    • 著者名/発表者名
      Kuriki, M., Honkura, Y., Matsushima, M., et al.
    • 学会等名
      第126回地球電磁気・地球惑星圏学会
    • 発表場所
      金沢大学,金沢
    • 年月日
      2009-09-28
  • [学会発表] Electric field variations generated by ground motion and their application to groundwater research2009

    • 著者名/発表者名
      Honkura, Y., Matsushima, M., Ogawa, Y.
    • 学会等名
      The 11^<th> Scientific Assembly of International Association of Geomagnetism and Aeronomy
    • 発表場所
      Auditorium Bourdon, Sopron, Hungary
    • 年月日
      2009-08-27

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi