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2009 年度 実績報告書

地球内核境界の構造とダイナミクス-半球構造の成因-

研究課題

研究課題/領域番号 21340132
研究機関独立行政法人海洋研究開発機構

研究代表者

田中 聡  独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, 主任研究員 (60281961)

研究分担者 松島 政貴  東京工業大学, 理工学研究科, 助教 (20242266)
清水 久芳  東京大学, 地震研究所, 准教授 (70302619)
キーワード内核境界 / 内核成長 / ダイナモシミュレーション
研究概要

地球内核境界の構造とタイナミクスの解明は,地球磁場を維持するタイナモのエネルギー源や地球の熱史を理解する上で大変重要である.本研究は,地震学・地球電磁気学の分野で共同して,この課題に取り組むものである.本年度は以下の項目を遂行した.
1.地震波解析.内核境界で反射するPKiKPと内核境界を回折して伝わるPKP-Cdiffのうち,どちらが解析に有効であるかを検討した.その結果,PKP-Cdiffの方がデータ収集が容易であり,地域的により広い範囲をカバーできることが分かった.きた,地殻やマントルの影響をできるだけ減らすために,内核の内部を通過するPKIKP波との走時差や振幅比を取ることが有効であることも分かった.しかしながら,PKIKP波は内核の不均質や異方性の影響を受けているので,データの解釈にはまだ検討を要することも明らかになった.
2.内核成長シミュレーションを行うために用いるワークステーションを導入し,並列計算を可能とする計算機システムを構築した.また、1次元内核成長数値モデルの開発を開始した.これと並行して,数値モデル計算結果との比較・検討のために、解析的な1次元内核成長モデルを構築した.
3.内核の成長および運動に関連する地球ダイナモシミュレーションに向けて,取り入れられているパラメータが適切か否かを検討するために,非等方拡散を含めた局所的なMHD計算を実施した.その結果,内核境界付近などでは,非等方性の影響が強いことを示した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Array analysis of PKP(BC)phase with station corrections for travel times and amplitudes2009

    • 著者名/発表者名
      S.Tanaka
    • 学会等名
      AGU Fall Meeting 2009
    • 発表場所
      モスコーンセンター, サンフランシスコ, USA
    • 年月日
      2009-12-16
  • [学会発表] Global and local MHD turbulence in the Earth's core2009

    • 著者名/発表者名
      M.Matsushima
    • 学会等名
      AGU Fall Meeting 2009
    • 発表場所
      モスコーンセンター, サンフランシスコ, USA
    • 年月日
      2009-12-15
  • [学会発表] Effects of anisotropic tensor diffusivity on the core dynamics2009

    • 著者名/発表者名
      M.Matsushima
    • 学会等名
      第126回地球電磁気・地球惑星圏学会
    • 発表場所
      金沢大学, 金沢市
    • 年月日
      2009-09-28

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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