研究課題
本研究課題では、小型低軌道衛星を用いたGPS掩蔽法で得られる高分解能の気温・水蒸気プロファイル、ならびに地上GPS受信観測で得られる可降水量データを用いて、大気構造および擾乱の時間空間変動特性の研究、およびメソ数値予報モデルへのデータ同化による予報精度向上を中心に実施した。具体的には、(1)GPS掩蔽データ解析システム、(2)数値予報モデルへのデータ同化、(3)気温・水蒸気の分布・擾乱特性、の3課題についてそれぞれ独立して研究を実施した。(1)については、米・UCARと台・NSPOが共同で実施しているCOSMIC衛星によるGPS掩蔽実験で得られたデータを独自に処理し、大気屈折率および気温・水蒸気プロファイルを高精度・高分解能で導出した。(2)については、GPS掩蔽データおよび可降水量をメソ数値予報モデルに同化実験し、定常気象観測が希薄な海洋上やアジア赤道域等における大気擾乱現象の予報精度向上を実証した。(3)については、特異な大気力学現象が生起している熱帯域や極域において、大気波動に伴う気温擾乱の特性、ならびに大気波動の励起・伝播・減衰過程を研究した。また、局地的な気象擾乱に伴う水蒸気変動の特性解明を行った。3課題の相互連携を進めるための研究打合せを定例的に実施し、またオーストリアや台湾・米国で開催されたGPS気象学に関する国際会議に出席してこの成果を発表するとともに、最新の研究の動向に関する情報・意見交換を行った。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2013 2012 2011
すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (34件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)
Journal of Disaster Research
巻: Vol.8, No.1 ページ: 37-47
Kunii, M., H. Seko, M. Ueno, Y. Shoji,and T. Tsuda
巻: Vol. 90 No. 2 ページ: 255-273
doi:10.2151/jmsj.2012-207
J. Atmos. Sci.
巻: 69 ページ: 1734-1749
巻: 69-Issue9 ページ: 2906–2912
doi: http://dx.doi.org/10.1175/JAS-D-11-0339.1
Atmos. Meas. Tech.
巻: 4 ページ: 1627-1636
doi:10.1594/amt-4-1627-2011
ながれ
巻: 第30巻 5号 ページ: 377-384
数値予報課報告 別冊
巻: 57 ページ: 59-
CAS/JSC WGNE Res. Activ. Atmos. Oceanic Modell
巻: 41 ページ: 1-27
巻: 68 ページ: 265-283
doi: http://dx.doi.org/10.1175/2010JAS3623.1
巻: 57 ページ: 56-58