研究課題/領域番号 |
21340142
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
鵜飼 正行 愛媛大学, 宇宙進化研究センター, 教授 (10036444)
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研究分担者 |
清水 徹 愛媛大学, 宇宙進化研究センター, 准教授 (60196524)
近藤 光志 愛媛大学, 宇宙進化研究センター, 助教 (30304653)
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キーワード | 磁気リコネクション / 電磁流体 / 磁気圏サブストーム / 太陽フレア / プラズモイド / パルセーション |
研究概要 |
本年度は、研究計画の初年度にあたり、現在まで開発してきた精密な三次元電磁流体シミュレーションコードをベースに、その精度を維持したまま、より現実的なモデルに拡張し、地球磁気圏サブストームや太陽フレア現象に応用した。まず、高速リコネクションの発生に伴う、ダイポラリゼーションとサブストームカレントウェッジの急激な成長過程を現実的な三次元モデルで調べた。それにより、オーロラ電流ジェットやそれに伴う磁気脈動などの複雑な物理現象を、シミュレーションによって再現することに成功した。この結果は磁気圏サブストームの衛星観測結果と比較することにより、サブストームの発生によって磁気脈動が生じる物理機構を解明した。また、初期的形状で一般的に東西方向のシア磁場を考慮した高速磁気リコネクション過程と、それに伴う大規模プラズモイド発生と伝搬のシミュレーションを実行した。この場合、面対称性を仮定することはできず、軸対称境界条件を設定することにより、いままでの倍の計算領域、計算時間が必要となる。シミュレーションで得られたプラズモイドは実際の衛星観測データと概して一致しており、プラズモイド中の磁場トポロジーに関して新しい説を提唱した。
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