研究協力者 |
金 昌柱 中国科学院古脊椎動物古人類研究所, 教授
高 星 中国科学院古脊椎動物古人類研究所, 教授
張 穎奇 中国科学院古脊椎動物古人類研究所, 副教授
張 鈞翔 国立自然科学博物館, 副研究員
松浦 秀治 お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授
中川 良平 三重県立博物館, 主事
河村 愛 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 大学院生
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研究概要 |
東アジアのうち,北海道を除く日本本土では後期更新世~完新世に多くの種類の哺乳類が絶滅しているが,その絶滅期はMIS 3 からMIS 2 にかけてで,大型種だけでなく小型種も絶滅している.絶滅は短期間に急激に起こったのではなく,比較的長い期間に徐々に進行したようである.この地域ではずっと森林が維持され,環境変化が穏やかで,人類の影響もさほど強くなかったことが,そのようなパターンをもたらしたと考えられる.琉球列島では島ごとに絶滅のパターンが異なり,ここでは人類が絶滅に深くかかわっていると推定される.中国東北部では,ヨーロッパでのパターンに似た絶滅が起こったが,中国中・南部では絶滅はそれより限定されたものであったようである.台湾や韓国では,まだ研究が十分ではない.
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