研究課題
基盤研究(B)
本研究では、溶液内やタンパク質における化学反応を自由エネルギー面に基づいて調べるための方法論の開発と応用を行った。まず自由エネルギー面を量子化学と統計力学に基づいて定量的に計算するための方法論の開発を行い、その精度と信頼性について検証した。得られた方法を溶液やタンパク質中の化学反応に適用し、分子環境が反応の自由エネルギー面に及ぼす影響について調べた。次に、凝縮相における光励起反応を自由エネルギー面における最低エネルギー円錐交差として調べる方法を提案し、溶液内光反応に応用した。さらに電子分極の効果を定量的に記述するため、タンパク質の新しい分極可能分子力場を構築した。また、溶媒の電子分極効果をあらわに取り込める効率的なQM/MM自由エネルギー法を開発し、様々な系に応用することで、反応性に対する電子分極の効果を明らかにした。
すべて 2013 2012 2011 2010 2009 その他
すべて 雑誌論文 (19件) (うち査読あり 19件) 学会発表 (15件) 備考 (1件)
Journal of Chemical Theory and Computation
巻: 9 ページ: 188-203
doi:dx.doi.org/10.1021/ct300831t
Chemical. Physics. Letters
巻: 546 ページ: 80-85
doi:org/10.1016/j.cplett.2012.07.046
The Journal of Chemical Physics
巻: 136 ページ: 134107
doi:10.1063/1.3699234
Journal of Computational Chemistry
巻: 32 ページ: 3081-3091
DOI:10.1002/jcc.21892
Journal of Chemical Theory and Computatio
巻: 7 ページ: 2507-2519
DOI:10.1021/ct200367y
巻: 511 ページ: 28-32
DOI:10.1016/j.cplett.2011.05.067
巻: 134 ページ: 144108
DOI:10.1063/1.3572057
Physical Chemistry Chemical Physics
巻: 13 ページ: 11118-11127
DOI:10.1039/c1cp20420c
巻: 6 ページ: 2566-2580
DOI:10.1021/ct900579k
Journal of Physical Chemistry A
巻: 114 ページ: 9981-9990
DOI:10.1021/jp104089m
巻: 132 ページ: 044106
DOI:10.1063/1.329887
Chemical Physics Letters
巻: 492 ページ: 193-197
DOI:10.1016/j.cplett.2010.04.045
巻: 31 ページ: 2924-2931
DOI:10.1002/jcc.21588
巻: 133 ページ: 064107
DOI:10.1063/1.3472033
Biophysical Journal
巻: 98 ページ: 1649-1657
DOI:10.1016/j.bpj.2009.12.4318
巻: 476 ページ: 97-100
DOI:10.1016/j.cplett.2009.05.067
巻: 113 ページ: 6158-6165
DOI:10.1021/jp9009788
巻: 5 ページ: 2809-2821
DOI:10.1021/ct900295u
巻: 113 ページ: 9207-9212
DOI:10.1021/jp903420w
http://kuchem.kyoto-u.ac.jp/riron/