研究課題
基盤研究(B)
分子生命化学に関連する機能を再現するバイオインスパイアード錯体の開発を目的として、金属錯体の構造を溶液中で特異的に安定化する配位子を新たに開発してその金属錯体を合成した。これらの錯体を用いて、(1)メタンモノオキシゲナーゼ(sMMO)の中間体Pから活性種Qへの変換(P⇔Q変換)を再現する機能モデルの構築、(2)酸素活性化に関与する二核鉄酵素に共通するcarboxylate-rich coordination environmentの機能解明と高速高効率エポキシ化反応、(3)光合成の酸素発生中心(OEC)モデルとしてルテニウム錯体が触媒する水の酸化による酸素発生反応の効率向上などに成功した。これら全ての系において溶液中での金属錯体の構造の安定化が金属錯体の機能向上や新たな機能発現を引き起こした。これらの結果から、分子生命化学に応用可能なバイオインスパイアード錯体を開発するためには、機能発現に適した構造を溶液中で安定化する事が重要であるといえる。
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