ケミカルバイオロジー手法による腸内常在菌への抗原提示と粘膜ワクチンへの展開

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21350090
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 生体関連化学
• 研究機関: お茶の水女子大学
• 研究代表者: 貞許 礼子 お茶の水女子大学, お茶大アカデミック・プロダクション, 特任助教 (50372264)
• 研究分担者: 幸田 敏明 北海道大学, 先端生命科学研究院, 教授 (20170186)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 乳酸菌 / 大腸菌 / バクテリア細胞壁 / 糖ペプチド

研究概要

従来、生きたバクテリアの表面に人工的に提示できる分子は、遺伝子組み換えを利用したタンパク質に限られていた。研究代表者らは新たに、生きたバクテリアの表面にさまざまな化合物を提示させることが出来る方法として、簡単なバクテリア細胞壁前駆体化合物(グルコサミン1リン酸誘導体)を利用した手法を開発した。本研究では、このグルコサミン1リン酸誘導体は、動物細胞培養系において、動物細胞に影響を与えることなく、バクテリアだけを修飾することに使えることが示された。

研究成果

• [学会発表] 糖誘導体を利用したバクテリア表層化学修飾法 (2011)
  • 著者名/発表者名: 上村祐介,森崎千珠,奥村渚,鹿田碧子,貞許礼子
  • 学会等名: 第30回日本糖質学会年会
  • 発表場所: 長岡
  • 年月日: 20110700
• [学会発表] Chemical modification of bacteria for the development of a mucosal vaccine (2010)
  • 著者名/発表者名: C. Morisaki, Y. Sato, M. Oohori, R. Tsuri, K. Sekimata, R. Sadamoto
  • 学会等名: PACIFICHEM 2010
  • 発表場所: Honolulu, Hawaii, USA
  • 年月日: 20101200
• [学会発表] 細胞との共培養系における選択的化学修飾を目指したバクテリア表層修飾 (2010)
  • 著者名/発表者名: 森崎千珠,上村祐介,大堀雅子,釣瑠璃恵,貞許礼子
  • 学会等名: 第59回高分子学会討論会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 20100900
• [学会発表] 腸内細菌のイメージングを目指したバクテリア表層修飾法 (2010)
  • 著者名/発表者名: 貞許礼子,森崎千珠,上村祐介,大堀雅子,釣瑠璃恵
  • 学会等名: 第59回高分子討論会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 20100900
• [学会発表] Surface engineering of bacteria for the development of a mucosal vaccine (2010)
  • 著者名/発表者名: C. Morisaki, Y. Sato, M. Oohori, R. Tsuri, K. Sekimata, R. Sadamoto
  • 学会等名: The 25th International Carbohydrate Symposium
  • 発表場所: Chiba, Japan
  • 年月日: 20100800
• [学会発表] 粘膜ワクチンの開発に向けたバクテリアの表面修飾 (2010)
  • 著者名/発表者名: 森崎千珠,佐藤佑樹,大堀雅子,釣瑠璃恵,関亦克彦,貞許礼子
  • 学会等名: 第59回高分子学会年次大会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20100500
• [学会発表] 分子提示を目的としたバクテリア表層化学修飾 (2009)
  • 著者名/発表者名: 森崎千珠、佐藤佑樹、大堀雅子、関亦克彦、貞許礼子
  • 学会等名: Glyco Tokyo
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20091100
• [学会発表] 分子提示を目的としたバクテリアの表層工学の開発 (2009)
  • 著者名/発表者名: 貞許礼子,関亦克彦
  • 学会等名: 第58高分子学会討論会
  • 発表場所: 熊本
  • 年月日: 20090900