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2009 年度 実績報告書

摩耗低減剤としてのRBセラミックス粒子活用による先進複合材料の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21360068
研究機関東北大学

研究代表者

堀切川 一男  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60173605)

研究分担者 山口 健  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教 (50332515)
キーワードRBセラミックス / トライボロジー / 複合材料 / 摩擦 / 摩耗 / 樹脂 / 銅合金
研究概要

本研究では,米ぬかを原料とする硬質多孔性炭素材料RBセラミックス粒子を樹脂材料および金属材料に配合することにより,新しい低摩擦・耐摩耗複合材料を開発し,摺動材料として応用することを目指す.
平成21年度では,RBセラミックス粒子を配合した樹脂系複合材料(ベース樹脂;PA66,PA11,PBT,POM,PPの5種類の熱可塑性樹脂)ならびに銅合金/RBセラミックス複合材料を開発した.また,ベース樹脂および銅合金それぞれへのRBセラミックス粒子配合が機械的性質に及ぼす影響を明らかにした.
樹脂材料においては,従来の固体潤滑剤や強化繊維などの充填剤では,20~30wt%程度しか充填することができないのに対して,RBセラミックス粒子を最大で70wt%配合し,射出成形できることを明らかにした.これは,RBセラミックス粒子が多孔質粒子であるため,かさ密度がベース樹脂材料とほぼ同程度の低い値を示すため,比重差による射出成形機内での流動性の低下が見られないためであると考えられる.また,RBセラミックス粒子を配合することで,引張り強度や曲げ強度はわずかに低下するものの,弾性率,ビッカース硬度は増加することが判った.さらに,各複合材料のSEMによる断面観察により,RBセラミックス粒子は凝集することなく,均一に分散していることが判った.
銅合金では,RBセラミックス粒子の平均粒径,添加率の減少にともない,曲げ強度,ショア硬さが増加することが判った.また,RBセラミックス粒子の平均粒径が3μm,添加率が5wt%の場合,最も高強度,高硬度を示すことが判った.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] RBセラミックス粉体を用いた低摩擦および高摩擦複合材料の開発と応用2009

    • 著者名/発表者名
      山口健, 堀切川一男
    • 雑誌名

      粉体技術

      巻: 1 ページ: 80-85

  • [雑誌論文] Friction and wear properties of copper/carbon/RB ceramics composite under electrical current2009

    • 著者名/発表者名
      Kei Shibata, Takeshi Yamaguchi, Yuta Yao, Nobuyuki Yokoyama, Junichiro Mishima, Kazuo Hokkirigawa
    • 雑誌名

      Tribology online 4

      ページ: 131-134

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Polymer composites filled with RB ceramics particles as low friction and high wear resistant filler2009

    • 著者名/発表者名
      Motoharu Akiyama, Takeshi Yamaguchi, Kunihiro Matsumoto, Kazuo Hokkirigawa
    • 雑誌名

      Tribology online 5

      ページ: 19-26

    • 査読あり
  • [学会発表] Development and applications of hard porous carbon materials RB ceramics through industry-academia-government collaboration in Japan2009

    • 著者名/発表者名
      Takeshi Yamaguchi
    • 学会等名
      nanotec2009.it
    • 発表場所
      ローマ,イタリア
    • 年月日
      2009-04-03

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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