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2010 年度 実績報告書

EFD/CFD融合解析による三次元内部流動診断技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21360085
研究機関九州大学

研究代表者

古川 雅人  九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (30181449)

研究分担者 森 英男  九州大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (70362275)
山田 和豊  九州大学, 大学院・工学研究院, 助教 (00344622)
キーワード計算流体力学 / 実験流体力学 / データ同化 / 三次元内部流動 / PSP壁面圧力計測
研究概要

前年度に構築したEFD/CFD融合解析手法を実用問題の複雑な三次元流れ場に適用して,本手法の妥当性を検証した.具体的には,軸流圧縮機動翼列流れおよび半開放形プロペラファンを対象とし,融合解析のためのEFD(計測)データとしては,既存の計測技術により得られたEFDデータ(熱線流速計やLDVによる速度計測データ,圧力センサーによる壁面圧力計測データなど)を用いた.検証結果から,融合解析に対する各計測データの感度もあわせて調べた.その結果,意味のない計測データをCFD計算に融合することは,精度上および計算負荷上で好ましくないことが分かった.また,非定常流れ場へ適用するために,CFD解析における数値計算スキームとして,k-ωの二方程式乱流モデルをベースとしたDES (Detached Eddy Simulation)計算スキームを構築するとともに,そのプログラムにおける並列度のさらなる向上を行った.さらに,圧縮性の効果が顕著に現れる流れ場に対する本融合解析手法の適用性を調べるために,ノズル内の遷音速非粘性流れ問題に本手法を適用した.その際に,EFD(計測)データの代用としてオイラー解析結果を用いた.その結果,圧縮性の効果は本手法の収束性を著しく低下させることが判明し,この点の改善が実用問題への適用上重要であることが分かった.最後に,CFD解析との親和性に優れたEFD(計測)技術の開発という観点から,感圧塗料(PSP)による壁面圧力計測の高精度化を図った,特に,PSP壁面圧力計測における温度補償技術を開発するために,PSPとTSP(感温塗料)の重ね塗りの有効性について調べた.その結果,PSP感度が著しく低下する低速流れにおいて,PSPとTSPの重ね塗りによる温度補償は圧力計測の高精度化に有効であることが明らかになった

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Comparative Study on Tip Clearance Flow Fields in Two Types of Transonic Centrifugal Compressor Impeller with Splitter Blades2010

    • 著者名/発表者名
      Kazutoyo YAMADA, et al.
    • 雑誌名

      Proceedings of the ASME Turbo Expo 2010

      巻: No.GT2010-23345 ページ: 1-11

    • 査読あり
  • [学会発表] DESによるターボ機械の非定常流動解析2010

    • 著者名/発表者名
      喜久田啓明
    • 学会等名
      日本流体力学会第24回数値流体力学シンポジウム
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2010-12-20
  • [学会発表] Unsteady Flow Phenomena Dominating Aerodynamic Noise in a Half Ducted Propeller Fan2010

    • 著者名/発表者名
      Kazuya KUSANO
    • 学会等名
      The 7th International Conference on Flow Dynamics
    • 発表場所
      仙台市
    • 年月日
      2010-11-01
  • [学会発表] 軸流圧縮機における旋回不安定擾乱の解析2010

    • 著者名/発表者名
      喜久田啓明,古川雅人,郡司嶋智,岡田豪基,原靖典
    • 学会等名
      日本機械学会第88期流体工学部門講演会
    • 発表場所
      米沢市
    • 年月日
      2010-10-31

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公開日: 2012-07-19  

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