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2009 年度 実績報告書

エバネッセント波誘導擬似プラズモンによる高密度近赤外光起電力発電

研究課題

研究課題/領域番号 21360094
研究機関東京工業大学

研究代表者

花村 克悟  東京工業大学, 炭素循環エネルギー研究センター, 教授 (20172950)

キーワードエバネッセント波 / 表面プラズモン / エネルギー変換 / 電界集中 / 熱光起電力電池
研究概要

本研究は,熱エネルギーを,赤外線放射体表面近傍に生ずるエバネッセント波,およびその強電界により光電池表面の薄膜電極に誘起される表面プラズモンを介して,局所的に光電池内電界を増強させることによって,電力へと変換する高密度な光起電力発電を行うとするものである.本年度は,n型GaSb表面に厚さ20nmのNi薄膜をスパッタすることで簡易なショットキー電池を製作し,発電に成功した.この薄膜を数ミクロン幅の格子状として強電解を誘起させる実験準備が整った.一方,真空容器内で800℃に加熱された鏡面タングステンエミッター(5mm×6mm)に多結晶Si系電池を数ミクロンオーダーまで近づけたところ,伝播ふく射成分による出力に比べて,1.3倍の出力が得られた.感度波長が可視域であるSi系電池においても数ミクロン離れた位置からエバネッセント効果が現れることが明らかとなった.さらに,ふく射の波長程度の周期的な微細構造を有するSiCエミッター表面において,その内部からのふく射が全反射する臨界角以上の角度で表面に達した場合,表面波が誘起され,その波数と,真空中の波数が一致する角度で真空中に放射されることが独自に開発した放射数値シミュレーションにより明らかとなった.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 希土類酸化膜における放射率の制御に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      熊野智之, 花村克悟,
    • 雑誌名

      熱物性 Vol.23

      ページ: 105-110

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Normal Spectral Emittance of a Nickel Metal Surface with Rectangular Microcavities2009

    • 著者名/発表者名
      Daisuke Hirashima, Yuki- Kameya, Katsunori Hanamura
    • 雑誌名

      Heat Transfer-Asian Research Vol.38

      ページ: 141-148

    • 査読あり
  • [学会発表] 回折格子表面の放射シミュレーション2009

    • 著者名/発表者名
      平島大輔,花村克悟
    • 学会等名
      第30回日本熱物性シンポジウム
    • 発表場所
      米沢市「伝国の杜」
    • 年月日
      2009-10-28
  • [学会発表] 熱再生燃焼エネルギー変換から光発電へ2009

    • 著者名/発表者名
      花村克悟
    • 学会等名
      日本燃焼学会 夏季研究会
    • 発表場所
      富士箱根ランド
    • 年月日
      2009-09-04
  • [学会発表] エバネッセント波による熱光起電力発電の高密度化に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      浅野雅夫, 谷口祐司, 増原鉄平, 花村克悟
    • 学会等名
      第46回日本伝熱シンポジウム
    • 発表場所
      京都国際会館
    • 年月日
      2009-06-03

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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