• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

スイッチング損失・ノイズを低減した高効率ソーラーパワーコンディショナの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21360126
研究機関東京工業大学

研究代表者

藤田 英明  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (40238580)

キーワードスイッチング損失 / PWM制御 / 系統連系インバータ / 太陽光発電 / ソーラーパワーコンディショナ
研究概要

本研究の目的は,系統連系用三相インバータの一相PWM制御法を確立し,スイッチング損失およびスイッチングノイズを低減した高効率なソーラーパワーコンディショナを開発することにある。これは,系統連系用三相インバータの三相の内,二相分のパワー半導体デバイスを導通状態に固定し,一相分のパワー半導体デバイスだけをスイッチング(PWM制御)する制御方式に特長がある。従来の系統連系用インバータに比べて,PWM制御に伴うスイッチング損失やスイッチングノイズを1/3以下に低減できる。
平成22年度は,理論的な動作特性を検討するとともに,実験回路の設計および試作を行った。回路シミュレーションにより,系統電流と直流電圧の制御特性とスイッチング損失低減効果などの基本的な動作特性を評価した。その結果,スイッチングに伴う損失は3種類の成分に分離でき,成分ごとに1/3~1/27に低減できることを明らかにした。この解析結果を踏まえて,実験装置の主回路仕様を決定し,基本設計および回路定数の最適化を行った。実験装置の試作を行い,スイッチング損失の低減効果と高調波抑制効果などの基本的な動作特性を評価した。実験装置の主回路は,一般的な太陽光発電システムと同様に三相系統連系インバータと昇圧コンバータで構成した。系統連系インバータと昇圧コンバータのパワー半導体デバイスとしてMOSFETを用いた。実験により基本的な動作特性を確認し,電源高調波および変換効率,回路損失の評価を行った。その結果,一相PWM制御を用いることにより従来の回路方式と同等の高調波抑制効果が得られることを確認し,スイッチングに伴う損失を1/7に低減できることを確認した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 一相PWM制御法を用いた三相ソーラーパワーコンディショナ2010

    • 著者名/発表者名
      藤田英明, 鈴木亮
    • 雑誌名

      電気学会論文誌D

      巻: Vol.130, No.2 ページ: 173-180

    • 査読あり
  • [学会発表] Switching Loss Analysis of a Three-Phase Solar Power Conditioner Using a Single-Phase PWM Control Method2010

    • 著者名/発表者名
      Hideaki Fujita
    • 学会等名
      IEEE Energy Conversion Congress and Exposition
    • 発表場所
      アトランタ
    • 年月日
      20100912-20100916

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi