研究課題
カーボンナノチューブモード同期光ファイバレーザについては、まず短共振器・高繰り返しCNTモード同期光ファイバレーザの改善に取り組んだ。光照射による光ファイバCNTデバイス作製法を用い、長さ1cmのEr:Yb光ファイバモード同期光ファイバレーザを試作した。光照射時間を最適化することにより、約2psの高安定な繰り返し周波数9.7GHzのパルス列の生成に成功している。また、光照射によるテーパー化マイクロ/ナノ光ファイバCNTデバイスによるモード同期光ファイバレーザを実現した。さらに、CNTドープポリマーによるテーパー光ファイバCNTモード同期レーザを実現できた。2.7MHzの繰り返し周波数で1.1ps程度の短パルスが得られた。このデバイス構造は高出力光化にも適していると考えられる。超高速・超広帯域波長可変モード同期光ファイバレーザについては、前年度までの研究の分散チューニングモード同期波長可変レーザを干渉計により実際にビートを確認し、光路長差とビートの周波数が比例することを確認した。これにより光コヒーレンストモグラフィに応用可能であることが示せた。また、注入電流を直接変調する代わりに、外部から変調光を注入してSOAの利得を変調することにより分散チューニングが可能であることを実証した。これは、従来の分散チューニングに比べ任意の周波数を使用できるという利点を持つ。構成したファイバレーザでは、掃引速度200kHz、波長可変幅87.9nmを達成できた。
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Optics Express vol.17,no.20
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Journal of Sensors, A Special Issue on Fiber and Integrated Waveguide-Based Optical Sensors vol.2009
ページ: article ID572835