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2011 年度 実績報告書

シリコン上ゲルマニウムエピタキシャル層を用いた1.5ミクロン帯発光素子の開拓

研究課題

研究課題/領域番号 21360163
研究機関東京大学

研究代表者

石川 靖彦  東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (60303541)

研究分担者 志村 考功  大阪大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (90252600)
キーワードMBE、エピタキシャル / 半導体物性 / 光物性 / 光源技術 / 微小共振器
研究概要

本研究では、Si基板上にエピタキシャル成長したGe層を用いて電流注入型15μm帯発光素子を実現することを目的とする。最終目標は、Si光導波路,Si上Ge受光器,Si-MOSFET等とモノリシック集積したSi光電子集積回路へ応用することである。Si上Ge層を用いた電流注入型1.5μm帯発光素子の実現には、Geの伝導帯Γ点へ電子を注入し、価電子帯Γ点の正孔と再結合させることが重要である。Γ点に伝導帯下端をもつGaAsを電子注入に用いるn-GaAs/i-Ge/p-Siヘテロ構造ダイオードの作製を進めてきた。
平成23年度は、主に以下の項目について検討した。
(1)n-GaAs電子注入層の形成
UHV-CVD法によりp-Si構造上へi-Geを成長した。その後、n型GaAs電子注入層のMBE成長を行った。前年度まではアンドープGaAs層の形成に成功していたが、H23年度は最終構造で必要となるSiドープn型GaAs層の成長を実施し、n-GaAs/i-Ge/p-Si構造の形成に成功した。なお、Si濃度は3×10^<18>cm^<-3>として成長した。これ以上にSi濃度を増加しても、電子濃度が3x10^<18>cm^<-3>程度で飽和することが知られているためである。また、フォトルミネセンス測定により、表面のGaAs層からの発光を確認した。
(2)n-GaAs/i-Ge/p-Siダイオードの作製とエレクトロルミネッセンス(EL)測定
n-GaAs/i-Ge/p-Si構造をダイオードへ加工するため、プロセス(フォトリソグラフィー、エッチング、電極形成など)の設計を行うとともに、フォトリソグラフィー用のマスクを作製した。n-GaAs/i-Ge/p-Siダイオードの作製に遅延が生じてしまったが、現在プロセスを進めており、完成し次第、Geの伝導帯Γ点へ電子を注入する効果を明らかにできるものと考えている。参照試料のGe-pinダイオードについては、1.5μm帯電流注入発光特性の評価は終了している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Geを利用したシリコンフォトニクス用発光デバイス2011

    • 著者名/発表者名
      石川靖彦
    • 学会等名
      電子情報通信学会シリコン・フォトニクス時限研究専門委員会第16回シリコンフォトニクス研究会
    • 発表場所
      調布(招待講演)
    • 年月日
      2011-11-25
  • [学会発表] Light emission and detection using strained Ge layers on Si2011

    • 著者名/発表者名
      Yasuhiko Ishikawa, Jiro Osaka, Kazumi Wada
    • 学会等名
      E-MRS 2011 Spring Meeting, Symposium I : Transport and photonics in Si-based nanodevices
    • 発表場所
      Nice, France(招待講演)
    • 年月日
      2011-05-10
  • [備考]

    • URL

      http://www.microphotonics.material.t.u-tokyo.ac.jp

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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