研究課題
本年度は、(1)これまでに行ってきた高出力テラヘルツ技術開発の一つであるポジトロニウムのエネルギー準位の精密計測のための光源として、203GHzのジャイロトロンFU CW Vを用いたオルソ-パラ-両準立間の誘導吸収による遷移の直接測定に成功した。これは、高出力サブテラヘルツ光源ジャイロトロン装置)を用いて可能となる世界初の実験成果である。(2)周可変ジャイロ後進波管(Gyro BWO)の開発を行い、CW動で出力1.2kW,周波数可変範囲1.6GHzを達成した。(3)その出力をポジトロニウムに照射することにより、これまで他の光源ではなし得なかったポジトロニウムのエネルギー準位差の直接測定を行い、問題点として残されている理論値と実験値の違いに最終的な決着をつける実験を行うための検討ヲ行った。(3)このため、東京大学素粒子物理国際共同研究センターと協力して、ポジトロニウムのエネルギー準位差の直接測定に最適化したGyro-BWOのさらなる開発を行うため、電子銃の最適設計を行った。
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J.Infrared, Millimeter and Terahertz Waves
巻: 33 ページ: 724-744
DOI10.1007/s10762-012-9911-0
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DOI10.1007/s10762-012-9890-1
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