• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

情報ポテンシャルによる分散ネットワーク最適化

研究課題

研究課題/領域番号 21360175
研究機関北海道大学

研究代表者

大鐘 武雄  北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (10271636)

研究分担者 小川 恭孝  北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (70125293)
西村 寿彦  北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (70301934)
WEBBER Julian  北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 博士研究員 (90466425)
キーワード分散ネットワーク / ネットワークコーディング / 指向性アンテナ / ルーティング
研究概要

分散ネットワークにおいて,最適ルーティングを行う場合,まずネットワーク全体のトラフィックを軽減することが重要となる.このため,ネットワークコーディングの適用を昨年に引き続き検討し,特にリレー,端末とも複数アンテナを有するMIMO無線中継システムに発展させた場合での,最適送信ビーム生成手法の導出を図った.ただし,与えられた条件では解析的に求めることが困難であったため,SNRが十分大きいことに加え,各MIMOチャネルの第2固有値が第1固有値よりも十分小さいという近似を適用した.これにより,最適指向性が解析的に導出でき,MISOの場合と同様に非常に簡易な式で表せることがわかった.この最適指向性を用いた場合と,他の手法との比較を行った結果,チャネル容量の和の最大化が最も高い性能を示すことを明らかにした.
これと並行して,指向性アンテナを有する端末によるメッシュネットワークを考慮し,互いに干渉を及ぼさないルーティングの検討を開始した.具体的には,まず,指向性アンテナの使用を前提として終点までの通信時間を種々のルートで確認する.このとき,他の通信中ノードを経由するルートの場合は待ち時間も考慮に入れ,この中で到達時間最小となるルートを決定する.3x3のノードで構成されたメッシュネットワークにおいて,このルーティング手法を採用した場合,システムスループットが実際に増加することを確認した.本件は5月に発表予定である.
情報ポテンシャル表現については引き続き基礎検討を継続中である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Optimum Transmit Beamforming in an Interactive Wireless Relay System with Network Coding2010

    • 著者名/発表者名
      S.Matsuya
    • 雑誌名

      IEEE PIMRC 2010

      ページ: 2091-2096

    • 査読あり
  • [学会発表] 双方向MIMO無線中継システムにおける送信ビームの検討2011

    • 著者名/発表者名
      松谷早希子
    • 学会等名
      電子情報通信学会無線通信システム研究会
    • 発表場所
      屋久島環境文化村センター,鹿児島県熊毛郡屋久島町
    • 年月日
      2011-01-21

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi