研究課題
本研究は,単なるパケット転送以外の様々な通信品質制御を実行可能な高機能ノードが,ネットワーク内部に存在することを前提として,たとえ迂回経路となっても,高機能ノードを効率的に利用可能とする経路を設定することにより,アプリケーションからみた通信品質のさらなる向上を実現する,高機能ノードのプロトコル動作への着目という今までにない新しい設定指針を取り入れた,新しい経路制御アルゴリズム実現を目的として,大きく(1)事前に設定されている経路に対する経路再構成方式の検討,(2)送受信間の経路を自由に新規設定する経路制御方式の検討,(3)実験ネットワークによる特性評価,(4)実際のネットワークを使っての特性評価,の大きく4段階,3カ年計画を予定した.最終年度である今年度は,このうち(2)および(3)の一部,および(4)を実施した.(2): 送受信間の経路を自由に新規設定する経路制御方式の検討平成21,22年度の研究結果をふまえ,引き続き,送受信間の経路を自由に新規設定する場合に,高機能ノードが効率的に機能し送受信間の通信品質向上を実現する効率的な経路設定を容易に実現するために,遅延やパケット廃棄率などこれまでに利用されてきたリンク評価値に替わる,高機能ノードの動作を前提とした新しいリンク評価値を設計し,このリンク評価値を用いた効率的な新規経路設定法の検討を行った.(3): 実装及び実験ネットワークによる特性評価段階(1),(2)で確率された経路制御アルゴリズム,およびパラメータなどを用いて,検討終了後実装を行い,それぞれ実験ネットワークにより特性評価を行った.(4): 実際のネットワークを使っての特性評価実ネットワーク上で(3)で実装したシステムの特性評価を行った.
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IEICE Transactions on Communications
巻: Vol.E95-B, No.3 ページ: 832-844
Proc.of CQR2011
巻: (CDROM)
Proceedings of PACROM2011